家の中に水溜り

 先日洗濯機を回したら、洗濯槽から排水するときのパイプが壊れているのに気づかず床が水浸しになってしまいました。深夜洗濯が終わり、さっさと干して寝ようというときの惨事でしたので困っちゃったんですが、とりあえず衣類を干した後「明日掃除しよう!」と開き直り就寝。次の日見たら床がすっかり乾いていて事なきを得ました。パイプは一部壊れているだけでしたので応急処置をして、今現在問題なく排水できています。

 夏休みや冬休みの長期休暇を挟むと、なぜか毎回部屋のどこかしらに問題が出てくるんです。電柱からのインターネットの線が断線してたり、あるいはトイレの水が出なくなってたり。建物自体の老朽化が進んで表面化してくるのがちょうどこの新学期最初の頃。やっぱり人がいなくなると管理する人もいなくなりますから、その分消耗しやすいのかなあ。

【第一課】ランダムウォーク理論

 3年生を対象にした日本経済の授業です。私の大学の専門が経済だったことから会話以外に特別にこの授業を受け持つことになりました。日本語は勉強したいですが、日本経済は勉強したいかというと実際多くの学生はそういうわけでもないので、この授業ではさらっと日本経済の現状の問題点、解決策、政策に触れつつ、あとは全く興味がない人でも面白いと思ってもらえるような経済のお話に触れさせながら進めていくつもりです。来年のためにも今年やったことをここにちゃんとまとめておきます。

 第1回目、まずは日本の戦後70年の日本経済の歴史をざっと復習。戦後の状況、64年の東京オリンピック、68年にGNP世界第2位へ、71年のニクソンショック、第1次、第2次石油ショック、85年のプラザ合意、バブル景気、89年12月の日経平均最高値、その後のデフレ経済突入、08年のリーマンショック、11年の東日本大震災、そして12年のアベノミクスと14年消費税8%。各部分で適当に雑談入れていって、当時中国では何があったの?とかそんなことを織り交ぜて、できるだけ私の一人語りにならないように工夫しました。

 その後は日経平均株価過去最高値の3万8915円を再び取り上げて、授業前日の日経平均株価と上海総合指数を見せます。ここから株や投資の話に持っていきました。
 上の画像を見せながら「この後株価は上がると思う?下がると思う?」と質問。いくつかの学生に聞いてみて、理由もあれば言ってもらう。大半は「分からない」というので、ここで一つの動画を見せました。

 youtubeから拝借した酔っ払いが千鳥足で歩く様子の動画です。それを見せてまた「この人は何をしているの?」と聞きます。「酔っている」という答えを引き出します。続いて「酔っている人は次右に行くか左に行くか分からない。つまり右に行く確率は50%、左に行く確率は50%です。」と説明。学生達はうなづいて興味津々で聞いてくれました。そこで黒板に予め書いておいたこの図に注目させます。

 今日はランダムウォーク理論を勉強することを明確にします。カタカナで書くと分かりにくいですが、乱歩・酔歩と書くとすぐわかってくれました。
 この図の一番左の最初の〇がスタート地点。ここから右に行くか左に行くかを決め、それを10歩繰り返します。ずっと左に進めば、図一番右上の①に着くという具合です。ここでまた「この人は10歩歩いたらどこにいるでしょう。」と質問し、写真の左側の数字のうちどこに行くかと予想してもらいます。ここで10分の休憩時間。休憩時間中も目の色が変わり中国語で議論が繰り広げられてました。

 休憩明けに実際に試してみることに。学生一人ひとりにオセロの駒を配ります。オセロの駒でなくても、表裏のあるコインのようなものがあればそれでも代用できますが、黒と白の分かりやすさからこれを採用しました。白が出たら左へ、黒が出たら右へ進むのを10回繰り返して最終的にどこに着いたかを教えてもらいます。

 ①0人
 ②0人
 ③1人
 ④3人
 ⑤5人
 ⑥4人
 ⑦5人
 ⑧3人
 ⑨0人
 ⑩1人
 ⑪0人

 確率的に大体正しく中央に集中してくれました。この結果を見せて、どのようなことに気付いたかを考えてもらいます。すると「真ん中が多い」と答えてくれますので答え合わせ。数学の組み合わせを使って確率を説明したんですが、高校は文系として勉強していたので全く勉強したことがなかったようです。この辺りの計算の説明は端折って、計算すると高い確率で中央に来るよと教えるだけで十分でした。そしてそこに正規分布を書きます。結果、この条件下でさっきの酔っ払いが10歩歩くとちょうど前方に進む可能性が一番高いという結果が得られました。

 ここで最初の日経平均株価の推移図に戻ります。「この後株価は上がると思う?下がると思う?」という質問でしたが、以上のちょっとしたゲームで分かったことは「株価は今後上がったり下がったりを経て、結局同じあたりの株価になる可能性が最も高い」という結論です。

 株価は世界中の全ての情報の影響を受けて変動するので分からない。だから未来を予測しようとしないで、過去を学ばないと投資は難しいという具合に更に説明を付け足したりしました。最後に猿のダーツ投げについて話をして終わりました。

 手ごたえは大変良かったです。日本語の授業とはまた違った雰囲気で楽しくやれました。次回も真面目にやりすぎず、ゲームを交えて興味を集めるような授業を目標にします。

「天気がいい」ってどういう意味?

 冬ともなればものすごく空気が悪くなるのがこの辺りの日常なんですが、今日は珍しく夏のPM2.5でした。冬ほど酷くはないものの数百メートル先は白く薄くなってましたね。この大気汚染って私が知っている限り白、黄色、ピンクの3種類あります。たぶんその発生源で変わってくるんだろうと思うんですが、ピンクなのはとにかく気持ち悪いですね…。自然界にないような色合いをしているので、明らかに化学物質の類だと分かります。

 ピンク色のは夜になると更に不気味さを増して、月明かりがあればそれに照らされて濃い赤色の空になります。ちょうど上の画像の色がまさしくそれで、現在そういう天気です。今日はグラウンドでちょっとジョギングしようかなって考えてたんですけど、こんな天気の時はさすがに諦めなければいけません。事実大気汚染で呼吸器疾患を患うのも問題になっているくらいですからね。

 さてここで本題。
 例えば、雲もなく太陽も出ていて快晴ですがPM2.5で薄っすら白い天気。このような状況をみなさんはどのように形容しますか? 私は「天気はいいけど空気が悪い」とよく言うのですが、これを聞いた学生には必ず「天気悪いですよ!」と言い返されます。また、快晴だけど風が強い時でも「天気が悪い」と言われてしまいます。こんな経験が何度もあるので気付いたんですが、多分「天気がいい」という言葉は日本語と中国語でちょっと違うのではないかと思っているんです。

 以下は私の推測ですが、
 日本語の「天気がいい」はいわゆる晴れているという意味で使われていて、主に雲と太陽、星の関係のみを指すように思います。PM2.5があれば「空気が悪い」と個別に表現するのが一般的で、ここで「天気が悪い」と言う人は居ないはずです。
 一方中国語の「天気がいい」は太陽、雲、大気、風などの全ての条件が整っていないと使われない感じがします。つまりこの言葉を聞くことは正直なところ滅多にありませんから相当レアでしょう。

 言葉を学ぶ上では無視してもいいレベルの些細な違いですが、こういうところに文化が表れますね。みなさんどのように思いますでしょうか。