JLPT N1文法講座

~といい、~といい


 「性能といい、デザインといい、この携帯が一番好きだ」
 性能とデザインだけではなく、例えば機能や値段など、その他の面も全て含めてこの携帯が一番好きと言っている。
 主観的な評価をするときに使える。

~といわず、~といわず


 「顔といわず、手といわず泥まみれだ」
 顔と手だけではない他の部分も全部泥にまみれている。
 客観的事実を言うときに使える

区別

 「~が好きだ」「~と思う」「寂しい」などの話者の主観的意見が入る文には「~といい、~といい」を使う。それ以外の文にはどちらでも構わないが、ややニュアンスが異なる。

 「入浴中といい、就寝中といい、スマホを手放さない」
 「~といい」は主観的な評価をするときに使う文法であり、スマホを手放さないことに対して何らかの評価をしている。この場合はスマホを手放さないことに対して否定的な評価が含まれている。

 「入浴中といわず、就寝中といわず、スマホを手放さない」
 一方「~といわず」には主観的な評価がないので、単に事実を述べるだけにとどまる。

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~に堪える/~に堪えない


 「~に堪える」はあまり使わず、一般的に「~に値する」に言い換えられる。
 「~に堪えない」は「見る」「聞く」等のみにしか使えない。

~に値する/~に値しない


 この3つの文法の中では最も一般的。「賞賛(称賛)に値する」は慣用表現。

~に足りる/~に足る/~に足りない/~に足らない


 「信頼するに足らない」とは言えるが、「信頼するに足りない」は違和感がある。
 「取るに足らない」も「取るに足りない」とは言えず、また肯定形「取るに足る」は存在しない表現。「恐れるに足らない」もまた肯定形はありません。
 以上の3つの言い方は慣用句で、これ以外の言い方は「~に値する」を使う。

区別

 「見るに堪えない」「聞くに堪えない」「取るに足らない」「恐れるに足らない」「信頼するに足らない」などの慣用句に注意して、それ以外の表現の時は「~に値する」を使う。
 「~に堪えない」は嫌いであるという気持ちが込められ、「~に値しない」は嫌いというより無関心のニュアンス。

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~ては~、~ては~


 連続する動作の動詞を2つ使い、2回反復させて「~したり、~したり」という意味を表す。動詞の順序は変えることが可能。

~つ、~つ


 2つの動詞は反対の意味を持つものを使い、「~したり、~したり」という意味を表す。「抜きつ抜かれつ」「持ちつ持たれつ」などの慣用表現が多い。

区別

 慣用表現でなければ、「~ては~、~ては~」に全て言い換えることができる。