日本語教育能力検定試験

類似性の連想に基づく隠喩(メタファー)

 メタファー(metahor)とは、物事のある側面から連想した類似性に基づく具体的なイメージを用いて、抽象的な物事を表す比喩の一種です。隠喩ともいいます。

 例えば、「頭が真っ白になる」は衝撃的な事態に直面して何も考えられなくなった時に用いる表現ですが、この「真っ白」は何も書かれていない紙や何もない真っ新な状態等を表しています。その二つの状態の類似性を利用することによって、思考が止まって呆然としてしまう抽象的な状態を表現しています。

 頭がショートする、足が棒になる、記憶が飛ぶ、画面が凍る、月見うどん、たい焼き、パンの耳…

 

隣接関係に基づく換喩(メトニミー)

 メトニミー(metonymy)とは、様々な概念の隣接性に基づいて物事を表す比喩の一種です。換喩ともいいます。

 メトニミーには様々なパターンがありますので、頻繁に用いられるものを以下に示します。

関係性
建物や地名で関係することを表す ホワイトハウスの声明/永田町の常識/広島、長崎を忘れない
特徴的な属性で人を表す 白バイに捕まった/パトカーに捕まった
入れ物で中身を表す やかんが湧いた/隣の部屋がうるさい
結果で原因を表す あくびが出る/筆を執る/耳を傾ける/ユニフォームを脱ぐ
人で物を表す 『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』、米津玄師を聴いた

 

上位語と下位語の包括関係に基づく提喩(シネクドキー)

 シネクドキー(synecdoche)とは、上位概念を下位概念で、また下位概念を上位概念で言い換える比喩の一種です。提喩ともいいます。

 例えば、「式を挙げる」の「式」は葬式でも儀式でもなく結婚式を指しています。「式」という上位概念で下位概念の「結婚式」を表しています。また、下位概念で上位概念を表す例として「お茶でも飲みに行きましょう」があります。この「お茶」は飲み物や食事などを表しています。

 親子丼、焼き鳥、花見…

日本語教育能力検定試験, 平成24年度

 聞き取る言葉が長い場合は、任意の場所で2つに分けてその一方だけを聞き取るのをお勧めします。
 例えば問題が「メインテーマ」なら、「メイン」と「テーマ」に分けて、「メイン」だけのアクセントを聞き取ります。この方法なら選択肢を最低でも2つに絞れます。

 

1番 海に近い

 「低高高高低丁」のアクセントで発音されています。
 答えはcです。

 

2番 犬と鳥を

 「高低低高低低」のアクセントで発音されています。
 答えはdです。

 

3番 歩きたくない

 「高低低高低高低」のアクセントで発音されています。
 答えはbです。

 

4番 テレビについて

 「低高低低高低丁」のアクセントで発音されています。
 答えはdです。

 

5番 お世話になります

 「低高高高高高高低」のアクセントで発音されています。
 答えはaです。

 

6番 国際会議が

 「低高高低低高高高」のアクセントで発音されています。
 答えはdです。

 

日本語教育能力検定試験, 平成24年度

問1 候補者の受け入れ

日本政府とベトナム政府は2012年4月18日、両国間の経済連携協定(EPA)のもとで、看護師および介護福祉士の候補者を日本に受け入れることに関する書簡の交換を行いました。
 - 日本とベトナムが看護師・介護福祉士の候補者の受け入れに関する書簡を交換(12年4月18日) | ヒューライツ大阪より

 したがって答えは1です。

 

問2 経済産業省等の委託を受けた機関

 一般財団法人海外産業人材育成協会(HIDA)(前・財団法人海外技術者研修協会)は委託を受けています。
 公益社団法人国際日本語普及協会は委託を受けていません。
 国際交流基金は委託を受けています。

 したがって答えは1です。

 

問3 日本語研修

(1)日本での生活と国内研修での学習に必要な、基本的な日本語の知識と運用能力を習得する。言語知識・読解・聴解においては未習者の場合、初級後期修了程度を目標とする。
また、日本での生活と国内研修に必要なコミュニケーション能力を含め、4技能をバランスよく身につけることを目指す。
(2)看護・介護に関わる基本的な語彙・表現を身につける。
 - 国際交流基金 – EPA(経済連携協定)日本語予備教育事業 ─ 事業概要 ─より

 したがって答えは2です。

 

問4 EPAによる協定上の一定の条件

候補者は、一定の日本語能力(日本語能力試験N2(旧2級)程度の日本語能力)を有すると認められた場合を除き、EPAの協定では、6か月の日本語研修を受けることになっています。
 - 国際交流基金 – EPA(経済連携協定)日本語予備教育事業 ─ 事業概要 ─より

 したがって答えは3です。

 

問5 2011年の実施からの見直し

看護師国家試験では、日本語を母国語としない候補者が日本語のハンディキャップを補えるよう、平成23年実施の第100回試験からEPA候補者に配慮した問題を作成しています。具体的には、難解な用語・表現は言い換える、疾病名には英語を併記するなどで、「看護師国家試験における用語に関する有識者検討チーム」の提言に基づくものです。
 - 第102回看護師国家試験で経済連携協定(EPA)に基づく外国人候補者への特例的な対応をします |報道発表資料|厚生労働省より

 したがって答えは1です。