日本語教師のお仕事

 日本語教師になって痛感することと言えば、日本人とて日本語を熟知しているわけではないということ。JLPTに出てくるような文法を意識的に理解しようとするものなら、たとえ日本人だろうととんでもない苦労が伴います。なぜなら、普段の日本語の運用を無意識で行っているからに他なりません。日本語学習者のような頭の中で言葉を活用・接続するプロセスは完全に省略され、ネイティブスピーカーにしかない”語感”を用いて発話に至るからです。

 この問題はすぐにでも解決しなければならない問題です。というわけで、今学期から新しいことに挑戦することに決めました。

 毎週2回決まった時間に「N1文法講座」を開く!
 ”蓝宝书”という、学生曰く最も信頼があるらしいN1文法の参考書。この中から意味の似ている文法を取り上げて、その違いを説明する授業です。N1の文法を毎週コンスタントに導入して、試験までのモチベーションや学習ペースを整えるのが主な目的で、私の日本語の文法に対する理解を養うのが第2の目的です。

 参加不参加は自由という形式を取った前回は第1回目の講座でした。勝手に開講すると告知しておきながら、いざ教室に行ったら誰も来なかったなんて事があるかも…… とビクビクしてましたが、結果10名ほど集まってくれて嬉しかったですね!

 決めたからには少なくとも今学期はやり通す。担当するコマ数と負担は増えましたが、学生と交流する機会が増えたと思えば何てことはないですね。

日本語教師のお仕事

 今学期から3年生の作文の授業を担当しています。彼らとは先学期から本当によく交流していたので、もうあまり知らないことはないんじゃないかと思っていたのですが、彼らの書く作文を今日初めて読んだところ、新たな一面が出るわ出るわ、で驚きの連続です。会話の能力と作文の能力は必ずしも一致するとは限らないんですね。当たり前といえば当たり前ですが、会話ばかりしていると全然気づかないものです。

 今日のテーマは「生まれ変わるなら男と女、どっち?」
 なかなか面白いテーマだと好評で、今学期最初の作文を書かせるということもあり、じっくり時間を与えて自由に書かせました。

 さっき全てを読んで訂正し終わりましたが、内容には満足です。原稿用紙の使い方を間違えてる学生は多かったのですが、そんな小さいことは後回しにして、まずは書いてもらうことを優先しました。自由に書いてと言ったおかげか、文章には大いに個性が現れてます。

 「世界がまだ美しいと思うのは、女性の優しさではないでしょうか。」
 なんですかこの作文は… 絶句です。このように詩的センスを開花させる学生もいれば、
 「私は小鳥になりたい」と、もはや人間ではない別の動物に思いを馳せる、思考の壁が無い天才肌の学生も。
 なかでも面白かったのが、「女性の服はパンチラの可能性があるから、男性がいい」と述べた学生。目を疑いました。一体どこで覚えたんだその言葉……。今学期も面白くなりそうです。
 

日本語教師のお仕事

 来週月曜日7日に新学期が始まり、当日早速授業もあります。今学期は週6コマ、うち作文と日本文学史が初めて担当することになりましたが、担当科目を知らされたのは1週間ほど前でした。結構ギリギリだったので実は準備がちょっと間に合ってませんが、あとはもう何とかなるでしょう! 幸いなことに6つの授業が月火水に集中しており、木金土日は授業がありません。無いとは言っても学生との交流が何かと立て込むのですが、それでも週にいくらかまとまった時間が確保できれば授業の準備も十分にできます。

 明日また中国に渡り、日本語教師として2度目の学期を迎えることになりました。新しい一年生も来ますし、新しい教案も試す機会もあります。個人的には中国語の能力をもっと高められる学期になればいいなと思っていて、たくさん楽しみがあります。

 夏休み2か月間ゆっくり休んだおかげでブログの更新が長らく滞りましたが、明日からまた忙しい日々が始まる予定です。さて、まずは起床時間から調整しないと授業に遅れたらマズいですね…。