1年生後期会話

 1年後期会話の授業第三回目です。
 大人になったらなりたい人気の職業ランキングの2018年版が発表されたみたいだったので授業冒頭に紹介しました。
 一人ひとり小学校の時の夢を聞いていって適当な雑談を10分くらい。

 とりあえず雰囲気づくりし終わったら授業です。

 

授業の流れ

 1.単語を読んで、て形に変換練習
 まずは第3課の単語をみんな一緒に読んでいきます。
 配布したプリントは【第0課】1年後期会話の授業構成に載せてあります。
 今回も動詞をたくさん用意しましたので、いったん読み終わった後に動詞を一つずつて形に変換していきました。
 学生一人につき1動詞、順番にです。
 て形の復習はこれで3回目です。いよいよ「またか!」みたいな空気になるんですがそこは堪えて鬼のように。

 今後もうて形を復習する機会はないと思います。

 2.ない形の復習
 ない形は他の先生の授業でとっくの昔に触れてますが、私の授業では初めてです。
 今回はない形を使った文法を勉強しますので、円滑に扱えるようになるためにもここで復習です。

 一段動詞は「る」を「ない」にします。
  食べる → 食べない
  寝る → 寝ない

 五段動詞は語尾をあ行にして「ない」をつけます。
  書く → 書かない
  話す → 話さない

 来るは「来ない」、するは「しない」。
 ※例外として「ある」のない形は「あらない」ではなく「ない」です。

 3.文法「~てください/~ないでください」
 ここはもう身に付けている部分ですからささっと触れてスルー。

 ・大きな声で話さないでください。
 ・来週はテストだから、休まないでください。
 ・寒いから、窓を開けないでください。

 4.文法「~なくてもいいです。」
 第2課では「~てもいいです。」を勉強しています。これの否定形ですね。
 復習がてら、否定形の扱い方を確認するだけでここも深く触れません。

 ・病気は治りましたから、もう薬を飲まなくてもいいです。
 ・一人で大丈夫だから手伝わなくてもいいです。

 5.文法「~なければなりません。」
 今回の授業の核です。使う場面は少なくありません。
 敬体ならたぶん「~なくてはなりません」「~なければいけません」「~ないといけません」の3つで、常体なら「~なければならない」「~なくてはならない」「~なければいけない」「~ないといけない」と、本当に様々な言い方があります。いずれも意味は同じですが、書き言葉と口語の違いがあって、最も砕けた言い方は「~ないといけない」です。
 省略形で「~ないと」があります。また、音便化して「~なきゃ」「~なけりゃ」となります。

 混乱を回避するためにこれら全部を教える必要はないと思います。教科書では「~なければなりません」が中心ですから、これともう一つ、口語の「~ないといけない」を学ぶだけで十分かもしれません。

 まずは口馴らし。「なければなりません」は慣れていなければさらっと言うことができないので、ここでよく練習しておきます。
 単語の動詞を基本形→ない形→~なければなりません。と順番に練習していきましょう。

  基本形 → 否定形 → ない形 → ~なければなりません
  書く → 書かない → 書か → 書かなければなりません
  食べる → 食べない → 食べ → 食べなければなりません
  する → しない → し → しなければなりません
  来る → 来ない → 来 → 来なければなりません

 ついでに「承る」など、拍の多い動詞でやったりすると盛り上がりますよ!

 練習1「熱があります。何をしなければなりませんか?」 一人ひとつずつ聞いていきます。
 ・薬を飲まなければなりません
 ・お湯を飲まなければなりません
 ・休まなければなりません
 ・病院に行かなければなりません
 ・寝なければなりません …

 15人くらいに一つずつ聞きましたが、案外いろんな答えがあって尽きません。
 日本にはないやり方が出たらそこを掘り下げたりしましょう。

 6.個人発表
 今回の発表は「大人は何をしなければなりませんか?」です。
 これも一人ひとつずつ挙げてもらいます。

 ・独立しなければなりません
 ・楽しまなければなりません
 ・働かなければなりません
 ・かっこいい彼氏を探さなければなりません
 ・ダイエットしなければなりません
 ・親を養わなければなりません
 ・選挙しなければなりません (選挙に行かなければなりません)
 ・結婚しなければなりません
 ・自分の考えがなければなりません …

 赤い文字のような答えが言える学生は授業で宝物みたいな存在です。
 こういう学生が1人2人いるとホント助けられます。

 15人くらい一人ずつ当てていくと後半は大体話が尽きます。
 そういう場合は助け船を出して「子供」にすり替えても良いでしょう。

 7.終わり
 みんな発表したら、授業は終わりです。
 ボリュームは10分くらい足りなかったかな。「~なくてもいい」で何か一つアクティビティができれば良いんですけど、ちょっと思いつきません。
 また来年もう一工夫が必要ですね。

 

その他

 以前はこんな内容でやったこともあります。

 【練習】
 この時期はもうすぐ清明節の3連休。家に帰る人に挙手させて、帰る前に何か準備することはありますか?何をしなければなりませんか?と聞きます。
 ・切符を買わなければなりません
 ・荷物を整理しなければなりません
 ・計画しなければなりません …

 しかしこれは反応が悪かったし、何よりこじつけ感がありますね。
 こういうのは間違いなく実践的じゃないし不適切です。

 以上です。

1年生後期会話

 1年後期会話の授業第二回目です。
 まずはいつも通り今日は何月何日?から入って「3月19日」。

 …あっ! 3月11日近いじゃん! と思ってまず雑談。東日本大震災のこと、あの時の私の経験について話しました。
 話すなら先週話せばもっと日付近かったのにね…。

 そして授業です。

 

授業の流れ

 1.単語を読んで、て形に変換練習
 まずは第2課の単語をみんな一緒に読んでいきます。
 配布したプリントは【第0課】1年後期会話の授業構成に載せてあります。
 今回も動詞をたくさん用意しましたので、いったん読み終わった後に動詞を一つずつて形に変換していきました。
 学生一人につき1動詞、順番にです。

 私の授業で初めて「て形」を学んだのは先週の第1回目ですから、今回もこのようにして復習します。
 て形に関してはチャンスがあればその都度復習です!

 2.文法「~ています」
 先週も「~ています(動作の継続)」を勉強しましたが、今回勉強するのは状態の持続を表す「~ています」です。

 ・王先生は結婚しています。
 ・私はコンピュータ関係の会社で仕事をしています。
 ・私は〇〇大学で日本語を勉強しています。

 他の中国人の先生が結婚してるかどうか聞いたり、子供はいる?何歳?など会話も広げられます。
 父の仕事はなんですか? → ~で仕事をしています。
 自己紹介ではよく「~ています」を使いますので、例文から感覚を掴んでもらいましょう。

 3.文法「~てもいいです」
 これの文型は重要です!とても重要です!と連呼しました。
 動作の許可を表しますので、例えばトイレに行ってもいいですか? 借りてもいいですか?など結構使う機会が多めです。

 この文型では話題に困りません。
 例えば「日本では、20歳からお酒を飲んでもいいです。」から中国はどう?に発展させられます。
 お酒、たばこ、選挙、男性の結婚、女性の結婚、成人… いろいろあります。

 4.文法「~てはいけません」
 許可とは対称の禁止表現も同時に勉強します。
 ・この部屋に入ってはいけません。
 ・鮫がいるから、ここで泳いではいけません。
 ・授業中は電話をしてはいけません。

 練習1「授業中何をしてはいけませんか?」 一人ひとつずつ聞いていきます。
 ・食べ物を食べてはいけません。
 ・喧嘩してはいけません。
 ・騒いではいけません。
 ・話してはいけません。

 練習2「列車の中で何をしてはいけませんか?」 これは3つ~5つくらい挙げさせました。
 ・大きな声で話してはいけません。
 ・たばこを吸ってはいけません。
 ・喧嘩してはいけません。

 5.個人発表
 今回の発表は「両親の教育(家のルール)」です。
 親によって多少教育は違うと思いますから、「~してはいけません」を使って自分が受けた教育を自由に話してもらいます。
 ・遅く帰ってはいけません。
 ・仕事の前に恋愛してはいけません。
 ・外を一人で歩いてはいけません。
 ・マニキュアを塗ってはいけません。

 マニキュア塗ってはいけないと言われた学生は、両手見事に塗っていました。
 寮生活にはさすがのご両親も干渉しにくいですからね!

 6.終わり
 みんな発表したら、授業は終わりです。
 ボリュームも盛り上がりも文句なしでした。

 最後の個人発表ではとっさに「どうして?」と聞いてみたんですが、理由を用意してなかったのかうまく話せない学生も多かったです。
 あらかじめ「家のルールとその理由を準備してね」と言っておけばよかったかなと思います。

 

その他

 今回はやりませんでしたが、考え得る別の練習問題。

  【練習1】
 授業中、〇〇くんはトイレに行きたい。何と言いますか?
 「先生! トイレに行ってもいいですか?」
 黙っていくわけにもいきませんから、このタイミングでトイレへの生き方を教えました。実際はここから漏らした過去の話に発展して少々汚い話題になりましたが、それもまた面白かったです。

 このタイミングで「~てもいいですか?」に対する回答を学びましょう。
 Yesなら「~てもいいです(いいです)」
 Noなら「~てはいけません(ダメです/嫌です)」

 【練習2】
 ペンがありません。(あるいはインクが突然出なくなりました。)隣の人にお願いしてペンがほしい。何と言いますか?
 「ペンを借りてもいいですか?」
 本来は低姿勢で「ペンを貸してください」と言うべきなんですが、細かなニュアンスには触れません。隣の人は友達ですから、借りてもいい?でも十分問題ありません。

 【練習3】
 具合が悪い。風邪を引いて熱があるから、授業を休みたい。先生に何と言いますか?
 「(熱があります)授業を休んでもいいですか?」

 【練習4】
 免許証裏の臓器提供「~てもいいです。」

 【練習5】
 喫煙所のマーク、駐車禁止のマーク、駐輪場のマーク、あるいは道路標識なんかの写真を見せて、「ここは~してもいいです。」「ここは~してはいけません。」と次々言ってもらって練習。

 以上です。

1年生後期会話

 1年後期会話の授業第一回目です。冬休み明けて初めての授業でした。
 冬休み明けすぐで、またホワイトデーが近いこともあって大量のチョコレートをお土産として持っていきました。

 一つひとつ小さい袋で包装してプレゼント。
 久しぶりの日本語を話す機会だと思うので、とりあえずはこういうところから雰囲気を和ませていきました。
 10分くらいチョコを食べながら雑談したところでニコニコが出てきたら気合を入れて授業開始!

 

授業の流れ

 1.て形の練習
  第1回目の授業ではさっそく動て形。この変化は、特に五段動詞は複雑を極めますので難しいところです。
  先学期中国人教師によって導入していますから、私の授業では思い出しつつの復習となりました。
  案外忘れず覚えているような雰囲気がありましたが、仮に覚えていても、このて形の練習はこれでもかっていうくらい復習を繰り返しておいたほうがいい部分です。

 まずは最も簡単な一段動詞から。一段動詞は「る」⇒「て」でて形になります。
 食べる ⇒ 食べて
 寝る ⇒ 寝て
 見る ⇒ 見て
 いる ⇒ いて

 次にカ変とサ変。これは不規則ですが、て形だけを見ればあまり難しくありません。
 来る ⇒ 来て
 する ⇒ して
 持ってくる ⇒ 持ってきて
 勉強する ⇒ 勉強して

 最後に五段。これは大きく分けて4つの種類に分かれます。

 「く」⇒「いて」/「ぐ」⇒「いで」
 書く ⇒ 書いて
 脱ぐ ⇒ 脱いで

 「む」「ぶ」「ぬ」⇒「んで」
 飲む ⇒ 飲んで
 遊ぶ ⇒ 遊んで
 死ぬ ⇒ 死んで

 「る」「つ」「う」⇒「って」
 取る ⇒ 取って
 待つ ⇒ 待って
 会う ⇒ 会って

 「す」⇒「して」
 話す ⇒ 話して
 貸す ⇒ 貸して

 ここまで一通り復習したのち、私が単語を言ったらそれをて形に変換させるという練習をします。
 学生一人ひとつずつ答えさせます。

 この時良いタイミングで「”行く”は?」と聞いてみます。
 知っている人はちゃんと「行って」と答えてくれますが、分からなかった人は上記のルールに則って「行いて」というはずです。
 ここで違うよ、これだけ例外だよと教え、例外の存在をちゃんと知らせます。

 2.単語を読む
 用意したプリントの単語を読みます。配布したプリントは【第0課】1年後期会話の授業構成に載せてあります。
 1単語につき3回復唱。
 今回は動詞を多く用意したので、読み終わったらまたしつこく、一つ一つて形に変化させました。

 3.文法「~て、~て」
 続いて文法。まずは動作の順序を表す「~て、~て」です。
 プリントにあるいくつかの例文から感じをつかんでもらいます。
 例文には「家はここから南へ行って、バスに10分くらい乗って、少し歩きます。」と書きました。
 これから「学校から家までの順序」というテーマで、いくつかの学生に答えてもらいます。

 その前に私が「まずは北京に行って、飛行機に乗って、韓国に行って、また飛行機に乗って、青森に行って、車に乗って、帰ります。」と言います。
 そうすると学生にも分かりやすく伝えることができるはずです。

 4.文法「~てから」
 これは「~て、~て」と同じ意味ですが、動作の順序を強調しています。
 文の中で複数回使うと変な感じがするなど細かい制約はありますが、ここでは教えず感覚掴んでもらうだけでいいです。

 例文「靴を脱いでから家に入ってください。」
 日本ではこうだよ、中国ではどう?と知らないていで話題を広げていきましょう。
 スリッパ、サンダルなどの単語が出てくるかもしれません。

 5.文法「~ています」
 「今何をしていますか?」など現在進行を表す形です。
 私たちは今何をしていますか?⇒授業をしています。等、ここでは軽く触ることにします。

 例文「一人で歌を歌っています。」
 寮で歌を歌いますか? 一人で? みんなで? 日本語の歌何か知ってる? など広げられます。

 6.個人発表
 そして最後、て形を使った発表をしてもらいます。
 冬休み明けですからテーマは「冬休み中の一日の順序」です。

 朝起きて、~て、~て、~て….. 寝ます。
 最初と最後だけ固定して、その間に何をするのかみんなに自由に考えてもらいます。
 その際は必ずて形で次から次へと接続させていく。動詞からて形を作る練習になります。

 これもまずは私から。
 朝起きて、髪を洗って、顔を洗って、ごはんを食べて、テレビを見て、パソコンをして、ごはんを食べて、パソコンをして、スーパーに行って買い物をして、料理を作って、お風呂に入って、寝ます。

 学生の中には「朝ごはんを食べて、スマホをして、昼ご飯を食べて、スマホをして、夜ご飯を食べて、スマホをして、シャワーを浴びて、スマホをして、寝ます。」なんて人もいました。
 何かが連続して行われると盛り上がります。

 7.終わり
 みんな発表したら、授業は終わりです。
 ボリュームは10分余るくらいでした。もうちょっといろんな雑談入れればちょうどよくなるかなくらいです。
 
 ほかにも「~て、~て」を使って道案内させる等も考えましたが今回はやりませんでした。
 このタイミングで道案内の日本語を勉強するにはちょっと早いかなという気もします。

 以上です。