平成27年度, 日本語教育能力検定試験

問1 留学生10万人計画

 「留学生受入れ10万人計画」は、当時のフランス国内の留学生数を目標として計画され、2003年に達成しました。
 その後、2008年に文部科学省によって策定された「留学生30万人計画」は、2020年を目途に留学生30万人受け入れすることを目標としています。

 したがって答えは1です。

 

問2 入国管理政策の変更

 選択肢1
 名前を変えただけで留学生が増えるとは思えません。

 選択肢2
 「留学」の在留期間は「4年3月,4年,3年3月,3年,2年3月,2年,1年3月,1年,6月又は3月」と定められています。5年はありません。ちなみに3月とは3ヶ月の意味です。

 選択肢3
 対象は「大学,短期大学,高等専門学校,高等学校,中学校及び小学校等の学生・生徒」ですが、以前から変わらず、拡大されたわけではないようです。

 選択肢4
 正しいです。

 したがって答えは4です。

 参考:在留資格一覧表 | 入国管理局

 

問3 高度人材獲得

 詳しくは「『留学生30万人計画』の骨子」とりまとめの考え方:文部科学省に載っています。
 答えは3です。

 

問4 国際化拠点整備事業

 選択肢1
 高校生だけではなく、大学生も招聘していたようです。
 参考:アジア人財資金構想(METI/経済産業省)

 選択肢2
 産学連携ではなく、大学間で連携しているようです。
 参考:大学の世界展開力強化事業|日本学術振興会

 選択肢3
 以下のリンク先に、「英語による授業のみで学位が取得できるコースの大幅な増設」とあります。
 参考:グローバル30とは

 選択肢4

アジア諸国等の指導者として活躍が期待される行政官、経済人等の若手指導者を、我が国の大学院等に招へいし、1年程度の短期間で学位を授与する新たな留学プログラムです。
 - ヤング・リーダーズ・プログラム YoungLeaders’Program:文部科学省より引用

 
 したがって答えは3です。

 

問5 日本語パートナーズ

 1 国際化促進インターンシップ - JETRO(日本貿易振興機構)
 2 トビタテ!留学JAPAN - 文部科学省
 3 海外留学支援制度 - JASSO(日本学生支援機構)
 4 日本語パートナーズ - 国際交流基金

 したがって答えは4です。

平成27年度, 日本語教育能力検定試験

問1 5か国の言語に関する記述

 選択肢1
 インドネシアの公用語はインドネシア語です。

 選択肢2
 タイ語はタイ・カダイ語族に属し、東南アジア(タイ、ラオス、ベトナム)から中国南部で話されています。タイ・カダイ語族にはタイ語、ラーオ語があり、その他多数の少数民族の言語も含みます。一方、朝鮮語は朝鮮語族に属し、朝鮮半島で話されています。朝鮮語、済州語が含まれます。
 タイ語と朝鮮語は別々の語族に属しています。

 選択肢3
 フィリピンの公用語であるフィリピノ語の基となったのがタガログ語です。
 カタログ語とフィリピノ語が逆になっています。

 選択肢4
 正しいです。例えばベトナムの首都ハノイは「河内」と書かれ、中国語の発音に酷似しています。また川の中の都市という意味も漢字の通りです。

 したがって答えは4です。

 

問2 同一宗教を信仰する国民が8割を超える国

 1 イスラム教徒が87%
 2 仏教徒が94・6%
 3 カトリック教徒が83%
 4 仏教徒が80%

 この問題はひどすぎます。間違えたことは言ってないのでしょうが、ほぼ悪問。「8割を超える」とは、80%を含みません。すなわち81%以上を指します。だからベトナムということなんでしょうが、あまりにもギリギリです。せめて70%台ならまだ理解できますが…

 ともあれ答えは4です。

 

問3 日本軍政下で日本語教育が行われなかった国

 インドネシア、フィリピン、マレーシアは第二次世界大戦・太平洋戦争で一時的に日本の占領地とされていました。

 したがって答えは2です。

 

問4 5か国に対して日本政府が行っている事業

24か国・25の海外拠点(うち2ヵ所はアジアセンター連絡事務所)と、国内の附属機関・支部を足がかりに、世界各国の在外公館、日本語教育機関や文化交流機関等と緊密に連携をとりながら、グローバルに活動を展開しています。
 - 国際交流基金 – 世界の拠点紹介より引用

 したがって答えは3です。

 

問5 ポップカルチャー

 JKT48は、インドネシアのジャカルタを中心に活動している女性アイドルグループです。2011年に結成されました。

 したがって答えは1です。

 

平成27年度, 日本語教育能力検定試験

問1 非言語情報

 この問題は私もあまり分かっていないので、下手な事は書かないことにします。とりあえず答えだけを示すことにして、解説は省略します。

 答えは1です。

 

問2 ノンバーバル・コミュニケーション

 ノンバーバル・コミュニケ―ションとは、言語を使用しないコミュニケーションのことです。その研究分野から以下の3つに分けられます。

身体動作学 身振り、手ぶり、表情、アイコンタクトなどの身体動作に着目した研究。
近接空間学 相手との距離の取り方に着目した研究。
パラ言語学
(周辺言語)
イントネーション、リズム、ポーズ、声質(声の大きさ、高さ、速さ、声色)など。フィラーも含まれます。

 問題は「パラ言語情報を含むノンバーバル・コミュニケーション」ですので、各選択肢にパラ言語情報が含まれているかどうか見ていきます。
 
 1 香水をつけるのは上記3つのいずれにも当てはまりません。
 2 にらみつけるは「アイコンタクト」なので身体動作学です。
 3 咳払いは「声質」にあたるので、パラ言語情報を含みます。
 4 「触れる」なので身体動作学です。

 したがって答えは3です。

 

問3 ジェスチャー

 ジェスチャーとは、他の人に何かを伝えるためにする身振り手振りのことです。エックマンとフリーセンはジェスチャーを以下の5つに分類しました。

エンブレム
(言語の代行)
言葉の代わりになる動作のことです。試合中のハンドサインや、ボディーランゲージなど。
イラストレーター
(意味の強調)
発話内容の更なる理解を促すために、その物事の具体的な大きさや長さ、形、状態などを示すための動作のことです。「こんなに大きかったよ」と言いながら、両手で大きさを表現するのがこれにあたります。
アフェクトディスプレイ
(感情の表現)
喜怒哀楽などの感情を表情や身体的動作を通して伝えることです。眉をひそめたり、困った顔をしたりするのがこれにあたります。
レギュレーター
(会話の調整)
相槌やアイコンタクトなど、会話の中断や続行を促す動作のことです。
アダプター
(生理的欲求への対応)
メッセージとしての意味はなく、生理的欲求を満たすために行われる動作のことです。例えば背中が痒いから掻いたり、落ち着かないから貧乏ゆすりをしたりなどがこれにあたります。

 
 問題文では「物事を描写したり意味を強調したりするジェスチャー」とあります。これはイラストレーターのことです。選択肢の中からイラストレーターではないものを見付けます。

 1 イラストレーター
 2 イラストレーター
 3 イラストレーター
 4 エンブレム

 4の動作は口頭で「ダメ」と言わなくても、両手で✕を作れば相手に伝わります。これはエンブレムの特徴です。

 したがって答えは4です。

 

問4 文化を超えて機能する日本人のジェスチャー

 選択肢1
 手刀を切るのは日本人独自の作法で、外国では通じないようです。「Excuse me」とはっきり言って通ることを伝えたり、微笑んで横切ったりするらしいです。確かに、中国では「过一下(ちょっと通ります)」と言って道を開けさせます。そのとき手刀は切りません。

 選択肢2
 他3つが国によって異なる意味を持つジェスチャーですので、消去法でこれが答えになります。静かにさせたいとき指を立てるのは世界共通なようです。

 選択肢3
 手のひらを上にして手招きするのは、国によっては「あっちに行け」という意味になるそうです。また、ペットを呼ぶときに使うため、人に対して使うと侮辱にあたる場合もあるようです。ちなみに中国は日本と同じで、手のひらを下にして手招きします。

 選択肢4
 タイでは挨拶しながら合掌するそうですが、これ見ても、手を合わせるのは国によって別の意味があると言ってもよさそうです。

 したがって答えは2です。

 

問5 フィラー

 フィラーとは、「あのう」「そのう」「えっと」などの言い淀み、言葉を探しているときに発せられる言葉のことです。
 一方、相槌とは人の話を聞きながら同感したり、調子を合わせたりする間投詞のことです。相槌は相手の発話を促そうとしたり、間を保つために打たれます。

 この2つはよく比較されて出題されているようです。

 A フィラー
 B フィラー
 C 相槌
 D フィラー

 したがって答えは3です。