スピーチと弁論

 ディベートの授業です。
 1年前の内容は【第13課】未成年の恋愛に賛成?反対?に、今年の内容はここにまとめます。
 テーマは同じなので、教案のところには「②」としてまとめておきます。

 本日1年ぶりにこのテーマを行いました。
 恋愛に関するテーマは学生が主体的に盛り上がるので、教案を作るなら知っておきたい知識です。

同性婚賛成派の意見

 ・結婚の自由は私たちの合法的権利である。
 ・愛は性別を問わない。誰にも独立した人格がある。
 ・同性婚は多くの国で合法的である。
 ・幸せな生活は大切だから、自分の結婚相手が同性だとしたら、楽しい生活ができれば大丈夫だ。
 ・同性婚が合法であれば、人格の自由な発達に役立つ

 

同性婚反対派の意見

 ・同性婚は神玄による出産本能の行為
 ・同性婚は「治療」を必要とする精神疾患とされていた。
 ・医学は発達しても、同性愛とエイズは確かに密接な関係がある
 ・国家の婚姻のメカニズムを脅かす
 ・家庭に悪影響を及ぼす
 ・人間の道徳に背く

 

 基本的な論点は1年前と変わりませんが、学生から出た面白い意見を紹介します。

 Q.もしあなたが親なら、子供の恋愛をどうやって止める?
 これは賛成派から反対派に投げかけられた質問です。
 これに対して「お金があれば恋愛はしやすくなるから、お小遣いをあげないようにする」と回答。
 止めるのではなく抑止力を働かせる感じですね。

 Q.失恋時の精神的ダメージは未成年にとって無視できないのでは?
 A.子供だからといって全くしないのは間違っていて、こういうものは実践して学ぶべき。
   大人になってから子供のような失敗をするほうが恥ずかしい。

 Q.結婚には様々な困難があるが、未成年ではどうしようもできない。
 A.恋人と結婚相手は違う。全てが結婚するための恋愛ではない。

 
 反対派から「中国の学校では原則禁止となっているから、私たちは反対」という意見が多かったです。
 しかしこれは思考停止の意見ですから、授業の終わりに指摘しました。
 じゃあなぜ学校は禁止にしているのかというところまで述べて、自分はこれに賛成するとまで言わないと討論にはなりえません。

 少しずつ論理的な反論ができるようになってきてます。
 この調子で続けていきます。

スピーチと弁論

 ディベートの授業です。
 1年前の内容は【第6課】優先すべきは経済成長か環境保護かに、今年の内容はここにまとめます。
 テーマは同じなので、教案のところには「②」としてまとめておきます。

 テーマは「優先すべきは経済成長か環境保護か
 今年はどんな意見が出るか楽しみです。

 【経済成長優先派】
 ・中国の政策では経済を優先している。
 ・経済が良いからこそ環境(国)を守れる。
 ・他国にいじめられないため経済成長は優先すべき
 ・シリアは戦争でボロボロだ(?)
 ・経済発展する前に環境保護を優先した国は歴史上ない
 ・経済発展の中で環境保護の意識が生まれるのではないか

 赤字の部分は妙に納得しました。確かに言われてみるとそうですね。

 【環境保護優先派】
 ・心身に良い
 ・自然や環境保護に努めると観光業などの第三次産業を発展させられる
 ・資源がないと発展はできない。持続可能な発展のためには環境保護が必要だ。
 ・高品質な生活(生活水準が高くなる)

 
 討論の途中、今の中国は第二次産業、第三次産業どっちがGDP比率が高いかが争点となりました。一瞬ですが…。
 第二次だという人も第三次だという人もいましたが、ここではあえて答えを教えずに流れに任せました。ちなみに中国は大体2008年くらいに第三次産業のGDP比率が第二次産業を上回っています。
 この時ペティ=クラークの法則を誰か一人でも知ってる人がいれば、いっきに優勢になっていたかもしれませんね。

 そしてもう一つ、経済発展が優先だとするある学生が「人々の健康を害するのではないか」と質問されたときに驚愕の切り返しをしていました。

 「人の健康は資源だ

 ようするに、人々の健康を犠牲にして経済は発展するものだということを言いたいようです。
 シュレーディンガー著書の『生命とは何か』にある有名な言葉「負のエントロピーを食べて生きている」に通ずるものがありますね。

 はっきり言って学生はそこまで言ってませんが、私の脳内ではちょっとした興奮状態。
 人も経済もエントロピーが極大になるのを回避するために、負のエントロピーを食べている。
 これには本当に感動させられました。

 
 相変わらず討論の授業は面白いです。

スピーチと弁論

 テーマは「デスノートの夜神月に賛成?反対?
 日本の有名な漫画と関連したテーマならもっと興味を持ってくれるかなと思ってます。

 簡単にあらすじを言うと、夜神月は名前を書いたらその人が死ぬというデスノートを利用して世界中の犯罪者を次々殺していき、犯罪の無い理想の社会を作ろうとします。

 見どころは夜神月とLの頭脳戦ではありますが、今回はここではなく、夜神月の考え方ややり方に着目して争点とします。

 作中でも述べられているように、犯罪者が突然心臓麻痺によって死ぬことが続いたために結果デスノートは犯罪抑止に役立ち、実際犯罪率は大きく減少しました。
 しかしながら新世界の神となるために、自分の障害となる犯罪を犯していない人まで容赦なく手にかけていた側面もあります。

 月もそうしたように手段は問わず、情状酌量の余地がない犯罪者に限って処刑していったほうがいいと思えば賛成。
 犯罪の無い社会は確かに理想だが、夜神月のやり方・考え方にはちょっと理解しかねると思えば反対です。

 
 映画を見ると見ないではディベートの深さが変わってくると思うので、一度「デスノート」と「デスノート the Last name」の2部は最低限見ておきたいところ。

 よろしくないけど中国のインターネットでは日本の映画がごろごろあるので、来週までに鑑賞しておくのが宿題!としてもいいかな…。

 これは来学期の授業でやる予定です。