スピーチと弁論

 第11回目のテーマは「安定と挑戦、どっちが重要か」。
 学期末に向けて徐々に難しいテーマへと移行していくつもりです。
 今回も抽象的なテーマですが、討論内容は様々な分野に派生しました。

 今回は初めて「定義」という部分に踏み込みました。
 討論するうえで、まず安定の定義は何か、挑戦の定義は何かを明らかにすることが必要です。
 定義は各グループでわずかに違うんですが、そこを上手に折り合いをつけながら進めたり、ときには定義自体に反論したりするのも見られました。

 【挑戦派】
 ・安定は現状維持である。現状維持は後退を意味する。
 ・挑戦の定義は「自分の能力を向上するために行うこと」である。
 ・挑戦は安定の基礎
 ・挑戦の結果成功すればいいが、失敗もその分進歩できる。
 ・人の欲望には限りがないので、挑戦は必然的だ。
 ・挑戦することで、よりよい安定を得られる。
 ・挑戦しなければ失敗のチャンスもない。
 ・毎日同じことをしているような安定の時間は、人生においてもったいない。
 ・未来の快適さを実現するために挑戦しなければならない。
 ・原始生活は常に挑戦的だった。
 ・安定を求めようとすれば必然的に挑戦に出くわす。

 【安定派】
 ・国家の繁栄には安定が必要不可欠。
 ・挑戦にはリスクが多すぎる。
 ・安定は挑戦の基礎
 ・挑戦するチャンスを得るためには、安定であることが条件である
 ・失敗したら死ぬかもしれない。
 ・安定は進歩しないということではない。少しずつ成長している。
 ・国境防衛は安定が必要だ。
 ・安定は死を待ち、挑戦は死を探す行為だ。
 ・挑戦は、先生が以前言った「自分の利益ばかり考えるとみんな損をする」という考え方に反する。
 ・安定は平和、挑戦は戦争。
 
 
 最初は個々人の安定・挑戦についてイメージしていたんですが、討論を開始してみると治安、社会、国家、家族、戦争、人生など、話がどんどん展開していきました。

 授業の終わりに学生から聞いたんですが、どちらを好むかは年齢によって違うかもしれません。
 確かにお年寄りは安定を好みやすい傾向があると思います。
 人それぞれの考え方が聞けていいディベートになりました。

 以上、11回目のディベートでした。

スピーチと弁論

 記念すべき10回目のディベートです。
 テーマは「結果とプロセス、どちらが重要?

 テーマを抽象的なものにしてみました。
 結果あるいはプロセスが重要というためには何か具体的な例が必要になります。

 【結果派】
 ・結果は社会で重視されている。
 ・結果を出すことは目標である。
 ・結果(結婚)がない恋愛をしたいですか?
 ・目標がないのは意味がありますか?
 ・大学生にとって卒業証明書をもらうことは一番重要なこと。
 ・結果が良いならプロセスにも意味があるが、結果が悪い時は何の意味がある?

 【プロセス派】
 ・プロセスが違うところに面白さがある。
 ・人生の結果は死である。それよりもプロセスを楽しむほうが重要だ。
 ・卒業証明書の価値を証明するために、四年間の知識の方が重要だ。
 ・良い結果は保証されない。
 ・生きるのと死ぬのはどちらが重要か。
 ・数学と旅行は答えよりプロセスが重要。
 ・プロセスは重要じゃないと言うなら、赤ちゃんはすぐ大学に入れますか?

 人生、恋愛、学歴、試験、旅行、ゲームなど色々な観点から結果とプロセスの話をしていました。
 テーマが抽象的ですので、このように話題を出していかないと討論にならないようです。
 この形式はなかなか悪くないですね。

 視点によっては切れ味鋭い意見が生まれます。
 特に赤い文字の意見はすごく、拍手が生まれるほどでした。

 次回も期待です!

スピーチと弁論

 第9回目となりましたディベートの授業です。
 学生からの要望もあり時間配分を変更。

 14:00 ~ 14:20 プレゼン発表
 14:20 ~ 14:50 グループの準備時間
 14:50 ~ 15:20 討論1回目
 15:20 ~ 15:50 討論2回目

 あまり気が進まなかったのですが、やむを得ず休憩時間を削って討論時間を10分程度増やしました。
 その代わりトイレには自由に行ってもいいよということにしてバランスを取ります。
 学生たちも討論時間が増えた事に賛成してくれましたので良かったです。

 今回のテーマは「学歴は必要か」。

 中国において学歴というのは非常に重要視されます。
 日本よりもはるかに学歴社会と言ってもいいでしょう。
 そんな中、学生達は自分の将来に対してどのように考えているかを問います。

 最初分かれてもらったところ、必要が15人、不要が2人でした。
 あまりに偏ってしまったので人数を調整してグループで準備させます。

 時間を10分ほど増やしたことで、満足するまで討論してもらえるようになりました。
 

 【必要派】
 ・良い仕事のためには高い学歴が必要。
 ・学歴は能力を体現している。
 ・一流の会社に入ることができる。
 ・学歴がないと、面接する資格すら得られない。
 ・多くのリーダーたちは有名大学を卒業している。
 ・人生の選択範囲は広くなる。
 ・最後、学歴がないと結局行き詰まる。
 ・学歴が必要じゃないなら、なぜ大学に入りますか?

 【不要派】
 ・学歴は必ずしも必要ではなく、必要なことは勉強をすること。
 ・学歴が必要だという人は能力が低い。
 ・学歴によって良い仕事を見つけても、能力がないと続けられない。
 ・KFCのアルバイトには不必要だ。
 ・経験を重ねれば学歴を越えることができる。
 ・学校と社会の判断は異なる。
 ・大企業に入る可能性は誰にでも必ずある。
 ・就職難で学歴は必要ではなくなってきている。
 ・上司は学歴より能力を重視する。
 ・中国では不正な手段で学歴を得られる。

 
 学生が以前日系企業にインターンシップした時の経験を話していました。
 そこの日本人担当者は大学を卒業していないのにも関わらず、中国支社の管理を任されていること。
 学歴がなくても能力があるから出世している。
 非常に大きな意見だと思います。

 また、いくつかの名言が飛び出しました。

 「必要と重要は違う」
 「学歴があっても能力があるとは限らない」

 今回もなかなかの討論となりました。
 毎週この時間が楽しみです!

 以上、9回目のディベートでした。