スピーチと弁論

 ディベートの授業です。
 1年前の内容は【第9課】学歴は必要かに、今年の内容はここにまとめています。
 テーマは同じなので、教案のところには「②」としてまとめておきます。

 「学歴は必要か」というテーマを与えると、賛成側は当然必要で、反対側は必ず「能力」で対抗してきます。これ以外の反対派の意見は今までありませんでした。

 今回出た意見をまとめます。

学歴派の意見

 ・学歴は職場の通行証
 ・今の社会は学歴社会
 ・学歴は明らかで、能力は見えないもの
 ・もし学歴があるなら、知識の蓄積もあると言える
 ・能力は抽象的な概念で、学歴は客観的な現実だ
 ・高学歴はお金を稼ぐための一番の近道

 

能力派の意見

 ・学歴は能力を示す条件の一つ
 ・名門大学にも何もできない人もいる
 ・学歴は人の知識と学力のみを証明するもの
 ・(中国では)学歴はお金で買える。一方能力はお金で買えない。
 ・最後は能力で評価が決まる
 ・能力がなければどのようにして学歴を高められるだろうか
 ・学歴だけを見る面接官は無能ではないか
 ・能力が高い人はどこでも成功できる。会社の中だけではない。

 
 能力派からも鋭い質問がありました。
 「私たちは大学に入って同じクラスになりました。1年生のとき、このクラスの班長を一人選びます。私たちの学歴は同じですが、どうしてあなたが選ばれましたか? それは能力が高いからではないでしょうか?
 これには学歴派についていた班長もたじろいでました。
 これに対する良い反論ができなかったことで形勢を損なった感じがします。

 また、学歴側からの「博士と大卒どちらを選ぶか」という問いに対し、能力派側は「博士は専門職、大卒は一般職に就くので比べる意味がない」と反論。
 このように「このような状態のときどちらを選ぶか」という質問は討論において必ず否定されるので、今後この辺りを意識させる必要がありそうです。

 以上です。

スピーチと弁論

 ディベートの授業です。
 1年前の内容は【第12課】同性婚に賛成?反対?に、今年の内容はここにまとめます。
 テーマは同じなので、教案のところには「②」としてまとめておきます。

 今年の3年生はやや脱線気味で討論を繰り広げていました。
 賛成派は1週間意見を練りあげてきたのか、みんな一致団結していました。

 結婚相手が同性愛者なら、お互い幸せと言えるだろうか。
 同性愛者は同性愛者であることを隠して結婚するケースが多いので、結婚相手にそのことがバレることは少ない。
 しかしその我慢がいずれ不幸せに繋がるのではないか。
 だからこそ国による支援、すなわち同性婚の合法化が必要になってくると思う。
 それと共に同性愛者、同性愛に対する知識教育が必要である。

 反対派は実例を武器にして反論します。
 2014年の中国の調査によると、中国人の21%が同性婚を支持。79%は反対。
 同性愛者に子供を作ることはできないので、社会全体でどのようにしてお年寄りを養っていくのか。
 アメリカの一部の州では合法化されたが、依然として禁止されているのが大多数。
 世界的に見ても同性愛者は少数派であり、なぜその少数派のために大多数の利益を害さなければならないのか。
 さらに同性愛は性病になりやすいので、命を守るためにも禁止するべき。

 かなりストレートに討論していて、私が口を挟む余裕は全くありませんでした。

 賛成派からは「同性婚に反対することは人種差別と同じでは?」という意見も。
 また、中国では男女比率が完全に50:50ではなく、男の方が多くなってきている点について言及。
 余った男たちは結婚できない。そういう男たちのためにも同性婚は認めるべきだ。
 これには反対派も笑いを抑えられなかったようです。

 このテーマはかなり注意が必要です。
 実は今日のクラスにも同性愛者がいましたが、恐れずこのテーマを持ち込みました。
 結果としていい討論になったと思います。

 以上です。

スピーチと弁論

 ディベートの授業です。
 1年前の内容は【第14課】お年寄りと子供、どちらが大事?に、今年の内容はここにまとめます。
 テーマは同じなので、教案のところには「②」としてまとめておきます。

 お年寄り派の学生からなるほどという意見が出ました。

 中国では街中の清掃を行うのは業者ではなくお年寄りが多いです。
 その仕事は汚く、通常安い給料が支払われるだけで若い人はやりたくないと感じています。
 ですが衛生面を考えると彼らの社会に対する貢献度は無視できません。

 一方子供派も鋭い意見でばっさり。

 今の日本経済は停滞している。この一番の原因は何かと言うと、少子高齢化である。
 子供が少なく、高齢者が多くを占めている。生産力の問題である。
 これはつまり経済のためには子供のほうがより重要ということではないだろうか。

 また「今まで育ててきてくれたお年寄りに感謝しなければならない。だからお年寄りの方が大事だ。」という学生もいました。
 この意見は年配を大事にする中国の国民性を強く伺える考え方だと思います。
 ただちょっとディベートでは不適切。感情論っぽいところがありますね。

 これからの時代は科学技術の時代なので、新しいものを受け入れにくいお年寄りよりも子供の方が重要になってくる。
 古い考え方に縛られていてはいけない、と一刀両断したある女の子は、横から見てるとかなりカッコよく見えましたね。

 
 ディベート中「老後になった後」と言った人がいました。
 これは頭痛が痛いのような重言ですね。老後の後っていったい何歳を指しているんでしょう…
 
 今回は以上。
 前回とまた違う意見が聞けてよかったです。