スピーチと弁論

 第七課のスピーチと弁論の授業です。
 今回は予定してたプレゼン発表が機材のトラブルでできなくなり、授業開始にすぐテーマを与えることになりました。
 この流れは時間が大幅に余る予感がしたので咄嗟に難しい内容にチェンジ。
 というわけで今回のテーマは「優先すべきは経済成長か環境保護か」です。
 2017年現在の中国にとって優先すべきほうを考えてもらいます。

 政治的要素もあり、経済的要素もあり、案の定頭を抱えていました。
 特別ゲストとして他の先生も見にきていたので、学生達はいつもと違って緊張してた感じがしました。

 しかしながらディベート開始するとスイッチが入っていつも通り加熱。
 長い時間考えただけあってその内容の質もかなり鋭いものでした。

 【経済成長優先派】
 ・人類の存続のためには破壊が必要
 ・経済発展すれば技術の発展も促進でき、同時に環境保護できる
 ・中国の環境保護に関する法律は国の建前
 ・経済発展は外交方面における国家の安全のために必須
 ・歴史上の選択は全て経済発展を優先していた
 ・環境は既に悪いので今更保護しても遅い
 ・先進国は成長し切ったので環境保護を優先する傾向にあるが、我々後進国は経済を優先すべき

 【環境保護優先派】
 ・人類発展の基礎は環境
 ・健康は第一
 ・持続可能な経済発展には環境保護が基本となる
 ・地球は共同体
 ・南国の観光業に環境保全は欠かせない
 ・環境保護は中国2015年時点での国策である
 ・世界共通の願いであり、同時に世界共通の責任でもある
 ・先に環境保護して、後に経済発展すればいい
 ・環境がないと発展もできない

 
 鋭い意見がちらほらあります!
 難しいとは思ったんですが、ふたを開けてみると終了時間を越えてしまうほどの熱戦になってました。

 見学しにきた先生は「先進国が環境を犠牲にして進めてきた経済発展、それを今後後進国はしてはいけませんよというのはあまりにも不平等ではないか。」とおっしゃってました。
 このように言われると確かにぐうの音も出ませんね。

 今週も面白かったです。来週にも期待。

スピーチと弁論

 今回のテーマは「人を判断するなら外見か内面か」です。

 テーマを発表する前に、イメージを膨らませます。
 「みんな面接したことありますか?」
 アルバイトなどでしたことがある人がいると思いますので、その時の状況でも聞きましょう。

 「面接官は学生の何を見ますか?」
 服、顔、表現能力、学歴… いくつか判断材料を挙げてもらいます。

 ここでテーマ発表です。
 「外見か内面か」

 このテーマは「【第五課】父か母か」の時と同じくらい迷っていました。

 写真は教室四隅に分かれて各グループ考えているところです。
 今回このテーマでは10人と10人で綺麗に分かれました。こんなに拮抗するとは思いもしませんでした。

 私が授業冒頭で面接を例にとって説明をしましたので、討論の内容はもっぱら”面接の場合”が主体となりました。

 【外見重視派】
 ・第一印象はまさに外見から
 ・外見が良ければ面接の成功率は高い
 ・外見が良ければ自信につながる
 ・外見は内面を表現する
 ・お見合いのとき、外見は最も重視される。相手にすね毛が処理されていなければどう思いますか?

 【内面重視派】
 ・内面は長い時間で形成されるもので変わりにくく判断材料に適している
 ・履歴書には資格などたくさん書く欄がある。これは内面重視の証拠。
 ・統計によると女性の66.3%は内面を重視するという結果がある。

 
 1回目の討論はなんと25分もかかりました。
 あまりに終わりが見えないので私が司会に指示を出して中断させたのですが、中断しなければまだまだ続いていたことでしょう。
 2回目の討論でも再び25分。終わりのチャイムが鳴り始めてからも討論は止まりませんでした。
 3年生次の授業がないことを確認したのち、授業を5分ほど延長しました。

 
 今回の討論では「小芝居」が目立ちました。

 グループ内で1人が面接官役、あとは学生役をして寸劇です。
 学生役のうち一人が外見の可愛い子を演じ、面接官が彼女の外見をまず褒めます。
 その後彼女に「この漢字読めますか?」と聞きましたが彼女は読めませんでした。ここでがっかりする表情。
 続いて歴史の質問をしましたが、それも分からず。
 最後に「この仕事できますか?」と聞いたら、それもできず。
 最後に「このような外見だけの人間のほうがいいですか?」と締め拍手喝采です。

 これに対抗して相手グループも寸劇を始めました。

 とても美人な役一人と、KFCの面接官一人。
 面接官は面接時間が過ぎても来ないその人をずっと待っています。結局15分くらい経ちました。
 そこに遅刻して入ってきた美人。
 面接官はまず遅刻したことを追求しましたが、その怒りもしだいに収まっていきます。
 結果は合格。理由は美人だからという理由です。
 ここでも大変盛り上がりました。

 
 小芝居を勝手にやり出せるところがやはり3年生ですね! 感服しました。
 時間オーバーするほど白熱しましたが、次は時間配分に気をつけたいと思います。

 以上、5回目のスピーチと弁論でした。

スピーチと弁論

 先ほど3年生スピーチと弁論の授業をしてきました。
 嬉しいことに、3年生から「先生の授業はとても面白い」と言ってもらえました。なんかもう涙が出る思いです。

 今回のテーマは「父と母、子供にとってどっちがより大切?」です。

 中国の文化において「両親を大切にする」というのが何よりも一番重要なこと。
 日本人も大切しないことはないと思いますが、その度合いは天と地ほど差があります。
 つまり中国人に比べれば、日本人は両親を大切にしてないと言ってもいいほどです。

 このテーマを提示した時は「決められない!」という悲鳴があがりました。
 上記の理由で両親ともに重要だからです。

 究極の二択とはなかなか決められない二択のことであり、今日のはまさに討論するにうってつけのテーマということですね!

 1分2分個人で考えてもらい、まず意見で二分します。
 はじめは13:5で母の方に偏りが出ましたが、父側から6名強制的に母側へ移動。
 そこから更にグループを分けてさっそく自分たちの意見をまとめてもらいました。

 今回少し気付いたことがあります。
 グループの中で主役となりやすいのは、やはり日本語の能力が高い人です。
 キレイに意見が分かれず強制的に移動してもらう時に、そういう主役級の人材をさりげなく各グループに分散させる必要があると思いました。

 今回学生が話した意見を紹介します。

 【父が大切派】
 ・家計の支柱。お金を稼げる。
 ・家族の精神的支柱。
 ・子供が恋人を連れて来た時、父の意見は絶大
 ・子供に厳しく接する役割が必要
 ・父がいなければ子供はできない。
 ・重い物を持ったり、電気系統など修理する時は危ないので父が必要
 ・ドラマの中の母子家庭で、息子がひげを剃り方を父から教われず分からない。

 【母が大切派】
 ・母を題材にした子供の唄は多い。(実際携帯で再生したり、本人歌ったりした)
 ・子は母から産まれる。
 ・子供に対して躊躇せず命を賭せる。
 ・前世で私と父は恋人だった。(中国ではこのような話が存在するようです。)
 ・家事は全て母がやる
 ・母がないと家庭の魂はない。

 
 父側が「電気が壊れたら父が直せる。母や私は危ない。父がいなければだめです。」と言うとすかさず母側のエースが「それはつまり母が大切ということでしょう?」と切り返しました。

 母側の言い分は「父がより大切だというなら、危険な仕事は父がやるべきじゃないでしょう」ということですね。

 これがまさに論破。綺麗な居合切りを見たようで、もう教室中が拍手喝采です。
 やっぱり3年生すごい…

 以上、3年のスピーチと弁論でした。