平成29年度, 日本語教育能力検定試験

問1 CEFR

 詳しくは以下を参考にしてください。
 ・https://jfstandard.jp/pdf/whole_standard.pdf
 ・https://jfstandard.jp/pdf/cando_6levels.pdf

 1 B1レベル 意見や計画の理由を短く述べる
 2 B2レベル かなり広範囲な話題
 3 A1レベル 助け船
 4 A2レベル 身の回り

 したがって答えは4です。

 

問2 NHK NEWS WEB EASYのガイドライン

日本語教育の教材や、やさしい日本語の評価実験などを通して、やさしい日本語の書き方のガイドラインを以下のようにしました。
 
・自然な日本語とする。
・文の長さを50文字以下にする。
・外国人が受験する日本語能力試験(初級)の範囲の単語と文法を使う。
・中心的な情報だけ残す
 - http://www.nhk.or.jp/strl/onepoint/yasashii.htmlより引用

 1 JLPTに初級という記述はないですが、少なくともN2は初級ではありません。
 2 周辺的な情報は加えません。
 3 1文の長さは50文字以下です。
 4 正しいです。

 したがって答えは4です。

 

問3 トップダウン処理とボトムアップ処理

 1 正しいです。
 2 正しいです。
 3 正しいです。
 4 トップダウンではなく、ボトムアップです。区切りながら聞くことで単語や音、文法などを正確に把握し、文全体を理解していけます。

 既に持っている背景知識や文脈、タイトル、挿絵、表情などから推測しながら理解を進めていく言語処理方法をトップダウン処理といいます。逆に、単語や音、文法などの言語知識を用いて、細かい部分から徐々に理解を進めていく言語処理方法をボトムアップ処理といいます。

 したがって答えは4です。

 

問4 NHK NEWS WEB EASYのガイドラインに則った書き換え

 ここでいう第一文目とは「朝食を取らない若い世代が増える中」です。この一文をNHK NEWS WEB EASYのガイドラインに則って「やさしい日本語」に書き換えます。

・自然な日本語とする。
・文の長さを50文字以下にする。
・外国人が受験する日本語能力試験(初級)の範囲の単語と文法を使う。
・中心的な情報だけ残す

 1 第1文目に相当。
 2 「栄養バランスは~底上げにつながるとして」に相当。
 3 「値段は100円」などの文に相当。
 4 第3文目に相当。

 したがって答えは1です。

 

問5 「やさしい日本語」のニュース教材を用いる利点

 1 本来の表現を簡単な日本語に落とし込むため、ニュース特有の言い回しや文体は学習できません。
 2 正しいです。
 3 正しいです。
 4 正しいです。

 したがって答えは1です。

 

平成29年度, 日本語教育能力検定試験

問1 ゲームを取り入れる際の留意点

 1 教育的な要素は十分にあります。
 2 コミュニケーション活動といえます。競争を取り入れるとより盛り上がります。
 3 正しいです。
 4 ゲームには難しい言語を使うものもありますが、ゲームによってはどのレベルでも行えます。

 したがって答えは3です。

 

問2 ゲームによる学生の満足度

 1 多少難しい課題を達成するほうが満足度は上がります。
 2 褒めたり、成果を与えたりすると満足度は上がります。
 3 大変な作業をして成果が少ないと満足度は下がります。
 4 その通りです。

 したがって答えは1です。

 

問3 関連性

 レストランで学生にお客さん役をさせてゲームをしました。レストランとの関連性から見て、参加者の馴染みの深い場面や状況設定をすると盛り上がりやすくなります。

 したがって答えは2です。

 

問4 レアリア

 実際の社会で用いられている物とは、レアリアのことです。生教材とも言います。例えば果物を学ぶ場面において、本物の果物を持っていくことで学習者の興味を引いたりすることができます。

 1 レアリアがあることで、学習者の興味を引くことができます。
 2 レアリアがあることで、ゲームの現実性が高くなります。
 3 そのレアリアに関する知識や情報を教えることができます。
 4 学習者は教えたい言葉や情報よりも、レアリアに興味を引かれやすいです。

 したがって答えは4です。

 

問5 授業の改善

 場面を実際に良く利用するであろうファストフード店に設定したり、本物のメニューを使ったりすることを考えています。学習者の学習意欲を高めようとしていると言えます。

 レディネスとは、学習者の学習に対する心身の準備状態のことです。自分の意思や都合では決められない国籍・母語・文化・年齢・学習予定期間・経済的要因・学習環境などの外的条件、学習者の個人的な条件である外国語学習経験の有無、学習スタイル、学習時間、レベルなどの内的条件に分けられます。

 したがって答えは1です。

 

平成29年度, 日本語教育能力検定試験

問1 プロジェクトワークにおけるタスクの意味

 プロジェクトワークとは、学習者が主体となって計画をし、資料や情報を集めたりして、グループごとに一つの作品にまとめる学習方法です。報告書、新聞、発表、映像などを作ります。現実性の高い活動なので、実践的な日本語を学べます。

 現実性の高い活動を行うのがプロジェクトワークです。
 したがって答えは4です。

 

問2 学習者同士話合わせる目的

 プロジェクトワークでは、学習者が主体となって行います。
 したがって答えは2です。

 

問3 インタビュー時の聞き手の行動

 1 相手の言ったことを「~ということですね」と言い換えて、理解していることを伝えるとインタビューは円滑に進みます。
 2 分からないときは「分かりません」ではなく、具体的に聞くべきです。
 3 相手の話し中に相槌を打つことは、聞いていることを示すためにも必要です。
 4 「うん」などと言ってうなずくほうがいいです。

 したがって答えは1です。

 

問4 教室外活動を行う効果

 選択肢2の「規範的な日本語」という部分が誤りです。

 規範主義は日本語の表現の正しさ、文法的な正しさを重視する立場です。規範とされる日本語とは食い違っている「ら抜き言葉」「さ入れ言葉」「全然~肯定表現」などの日本語の乱れを否定的に捉え、規範に合っていなければ直します。言語教育に関わる人に必要な立場です。

 一方、記述主義は現実の使用実態を重視する立場です。言語は本来的に変化するものとし、日本語の乱れについても実際に言語として運用されていることを事実として肯定的に捉えます。言語研究者に必要な立場です。

 多くの場合、教室で扱われる日本語は規範主義です。教室外の実社会で扱われる日本語は記述主義です。

 したがって答えは2です。

 

問5 マップを配布する目的

 1 このプロジェクトワークの目標は「マップをオープンキャンパスで配布する」ことですので、実際に配布することが目標です。
 2 実際に配布することで実際の日本人と触れ合えますので、コミュニケーションの場となりえます。
 3 プロジェクトワークでは現実性の高い作品を作りますので、作成したマップが来訪者の役に立てるかどうかを検証するのも目的の一つです。
 4 訂正作業は配布前、および配布後のフィードバックで行います。

 したがって答えは4です。