スピーチと弁論

 第23課のテーマは「できちゃった婚に賛成?反対?」です。

 できちゃった婚とは、妊娠したことをきっかけとして結婚することです。想定外の妊娠によって結婚することを決め、親への挨拶などが後手に回りがちです。中国でも最近増えているようです。
 少し危ないテーマかと思いましたが、食いつきがいいのは間違いないので採用してみました。


 

賛成派の意見

 ・堕胎するのは社会道徳に背く。
 ・妊娠は二人のことで、男は子供を育てる責任がある。
 ・2人愛し合ったら、妊娠は結婚を早めることができる。
 ・小さい命にも生きる権利があるから、勝手に堕胎してはいけない。
 ・避妊の方法がこれほどあるのに、なぜできちゃったのか。
 ・子供が2人の愛情を深めることができる。
 ・女の子に堕胎させることは、男として責任感がないことだ。
 ・時代は進歩していて、できちゃった婚が徐々に認められるようになってきた。
 ・子供はある程度結婚を促すことができる。
 ・ある程度は男女双方の責任感を引き出せる。
 ・芸能人はこのような結婚が多い。
 ・措置をとらずに妊娠したのなら、結婚を前提に付き合っているはずだ。
 ・男女の責任であって、この責任ではない。
 ・子供がいることこそが責任を表してる。
 ・できちゃった結婚は周囲から非難されるかもしれないが、仮に中絶したとしてもそれは同じだ。

 

反対派の意見

 ・できちゃった結婚は男女双方を傷つける。
 ・不安定な結婚
 ・夫婦の心と経済的な準備ができていない。
 ・子供のために結婚するだけなら、離婚の可能性は高い。
 ・数週間の子供は個体にならない。ただの細胞だ。
 ・子供ができたら結婚するというのはちょっと強迫観念がある。
 ・人に軽視されやすい。
 ・子供のためにする慌ただしい結婚は残念だ。
 ・このような結婚だと車も部屋も無くて、2人で付き合う、あるいは子供を養っていく空間や時間がない
 ・夫婦関係に対して影響がある。
 ・結婚式は一生の思い出になるので、急いだ結婚はいろいろと残念なことが多い。
 ・会社はこのような女性が好きではない。妊娠によって長期間休んだりする。
 ・できちゃった結婚は、結婚の目的が不純だ。
 ・中絶を受け入れなければならないのは2人の責任である。
 ・姑はこのような子の面倒は見ないだろう。

 
 
 テーマは「できちゃった結婚に賛成か反対か」だったのですが、蓋を開けてみると、「堕胎についてどう賛成か反対か」あるいは「婚前の性交渉について賛成か反対か」などの要素も含んでいました。
 また強姦されて子供ができてしまった場合などについても論争が起きたのですが、そもそもできちゃった婚の相手は恋人を指しますのでこれはこれで別問題。
 このテーマにするのであれば、両者は既に成人で、共に恋人の関係であることを明確にしておく必要がありそうです。

スピーチと弁論

 第22課のテーマは「ハインツのジレンマ」です。

ハインツのジレンマ
ある男の妻は病気で死にかけています。その病気は同じ町に住む薬剤師が開発したある薬を飲むことによって助かる可能性があります。薬剤師はその薬に2000ドルの値段をつけました。夫は知り合いや親戚からお金を借りましたが、1000ドルしか集められませんでした。夫は自分の妻が死にかけているので安く売ってくれるようにお願いをしましたが、薬剤師は「この薬でお金儲けをするために開発したんだからダメだ」と言われました。その後夫は薬局に押し入って、妻のためにその薬を盗み出しました。

 この夫の行動に賛成か反対かです。


 

賛成派の意見

 ・いつでも人の命は重要
 ・二人の感情は大切
 ・強盗は悪いが、愛が優先される
 ・夫の行為に賛成はしないが、経緯がある。
 ・もし夫なら、妻の命を捨てることはできないだろう。
 ・夫は既に手を尽くした。もうやれることは強盗しかない。
 ・薬剤師は他人の利益を損なわせた。
 ・他の方法があるなら、夫はこの方法を選ばないだろう。
 ・薬剤師が物価を釣り上げたのは違法だが、道徳的に見殺しにする方が悪い。
 ・夫に悪意はなく、薬剤師を殺すこともお金を奪くこともなく、薬だけ奪っていった。
 ・薬剤師として最もすべきことは、できるだけ安く提供してあげることだ。
 ・薬は何度も作れるが、妻は死んだら戻ってこない。
 ・薬の価値とは、患者を救うことである。
 ・お金儲けのためというなら、まず夫に薬を渡してその効果を実証したら、他の人ももっと薬を買ってくれるようになるのではないか。
 ・薬剤師には同情心がない。

 

反対派の意見

 ・暴力は問題を解決する方法ではない。
 ・研究開発者は値段を決める権利がある。
 ・奪い取るのはそもそも違法行為。
 ・研究開発者の利益を保証しないと、その後誰も研究しなくなる。
 ・薬剤師は開発に投資したから儲けるべきだ。
 ・弱い人のために自分を犠牲にするべきではない。
 ・命のための違法行為は全て許されるというのか。
 ・「妻のために」は間違っていて、命は平等。例外は作るべきではない。
 ・夫がやむを得ないのは薬剤師のせいではない。薬剤師が夫に対して責任を負う必要はない。
 ・社会秩序のため、この行動を許してはいけない。欲しいものを奪う人が増えてしまう。
 ・お金が無い人の違法行為は全て許されるというのか。
 ・お金を持っている人は正規価格で買うわけで、これでは逆に不平等である。
 ・たった一人のこの行動を許すと、他人も同じことをするかもしれない。
 ・なぜその夫婦だけ無料なのか。
 ・この薬剤師が新しい薬を開発したのは人を救うためではなく、自分の利益のためだ。
 ・お金がなくても法律は守らなければならない。
 ・薬剤師や医者は決して慈善ではなく、一つの職業である。
 ・報酬を得るのは人の権利で、薬剤師には自分の利益を犠牲にして人を助ける義務はない。
 ・もし人を助けなければ冷たい人だと思われるだろうが、これは道徳の誘拐だ。
 ・人を助けるのは義理で、助けないのは本分だ。
 ・薬剤師は2000ドルで全ての人にチャンスを与えた。これを買えない人はそれまでだ。
 ・自然の法則で、弱い者は淘汰される運命にある。
 ・助ける権利も助けない権利もあるのではないか。

 
 
 賛成派の意見も反対派の意見も納得できるものが多かったです。
 賛成派は感情に訴えかける方法、反対派はそもそも違法だと言い張って一歩も譲りませんでした。

日本語教師のお仕事, 2年生前期会話, スピーチと弁論

ビブリオバトルの公式ルール
 
1.発表参加者が読んで面白いと思った本を持って集まる。
2.順番に一人5分間で本を紹介する。
3.それぞれの発表の後に参加者全員でその発表に関するディスカッションを2~3分行う。
4.全ての発表が終了した後に「どの本が一番読みたくなったか?」を基準とした投票を参加者全員一票で行い,最多票を集めたものを『チャンプ本』とする。

 -公式ルール – 知的書評合戦ビブリオバトル公式サイトより

ビブリオバトルは授業でもできそう

 参加者が本を5分で紹介し、どの本が読みたくなったかをディスカッション後の投票によって決めるビブリオバトル。これは授業でもできそうですね。この形式なら1週間ほど準備させると2年生でもできるはず。
 要するにプレゼン大会で、スピーチ能力を高めるためなら絶好の教案になりえます。

 

スピーチの授業に応用してみる

  1.みんな5分で〇〇を紹介
  2.全員で意見共有
  3.投票
  4.勝ちを決める
  5.次回のテーマを教える
  6.授業終わり

 あとは〇〇の部分に毎週違うものを用意できればスピーチの授業になりえます。15回分くらい案を出せたらこの形式で一学期続けられそうですね。

 本、歌、アイドルとかかな。パワポを用意させてもいいですね。その場合はもっとジャンルが広くてもよくなるはずです。

 スピーチの授業で困っている方がいたらぜひやってみて感想を教えてください。