【第14課】お年寄りと子供、どちらが大事?

 14回目の授業です。
 今回のテーマは「お年寄りと子供、どちらが大事?」です。
 これだけだと漠然とした感じになりますので、あらかじめ「社会的にどちらが大事か」という点を述べておきました。

 【お年寄り派】
 ・老人は指導する役割がある
 ・心は穏やかで、経験も豊かだ
 ・老人には経験に裏付けされた能力がある
 ・老人なしに子はどこから生まれるのか
 ・社会に大きい影響を与えられる
 ・今の子は誰によって育てられたのか、それは老人たちのおかげである
 ・今や社会の重荷となっているが、人々はいずれ老人になるから大切にしなければならない
 ・子は社会的に弱い集団である
 ・伝統的なものは老人たちが継承してきた
 ・国のリーダーに若い人は少ない
 ・老人ホームは家庭の負担を減らす
 ・人は平等であり、老人も重要ではないか
 ・老人がいないと、温かい家庭はない
 ・木で喩えるなら老人は根、子は枝である
 ・統計によると70%以上の人々が老人の重要性を認めている
 ・老人のおかげで今がある

 【子供派】
 ・若者は体が強い
 ・思考は柔軟で、老人は硬い
 ・子は国の希望、そして未来である
 ・高齢化は今や社会の大問題となっている
 ・老人が重要というのであれば、なぜ国は高齢化を解決しようとしているのか
 ・日本では高齢者の票が多く、高齢者のために政治となっている
 ・老人は国の負担である
 ・老人は子を産めない
 ・子供が強くなれば、国も強くなる
 ・子供は社会の規模を表す
 ・現代では老人による迷惑行為が頻発している
 ・国は少子化問題に積極的に取り組んでいる
 ・老人は結局子供の世話になっている
 ・日本では子供は両親によって育てられるが、中国では祖父・祖母によって育てられる。このような状況では、子供は甘やかされて育てられる可能性が高い
 ・老人より子供のほうが重要と言っているだけで、決して軽視しているというわけではない
 ・国が高齢者にかけるお金に対して得られる効果はあまりない
 ・老人たちの知恵は子供へと受け継がれていく
 ・1人当たりのGDPを上げるためには、老人の存在は障害となっている
 ・子供は国のために必要だが、老人は死んでも国に影響はない

 
 今回はテーマがテーマなので極論が目立ちました。
 しかしかなり面白かったです。

 多少喧嘩っぽくなっちゃうのはディベート形式だからでしょう。
 それでも意見をぶつけ合っている様子を見るのは楽しいですね。

 今回は以上です。
 来週はいよいよ最後の授業です。

【第13課】未成年の恋愛に賛成?反対?

 12月となりまして、残すところあと3回となりました。
 今回から試験月間とし、ディベート中の即興性、説得力を基に成績を決めることとしました。
 過去のディベートは考慮せず、今回を含めたあと3回のディベートで判断します。

 第13回目のテーマは「未成年の恋愛に賛成?反対?」です。

 まずあらかじめ決めておく必要があるのはこの2つ。
 ➀未成年とは何歳か。
 ➁恋愛の定義

 日本では20歳未満(19歳以下)を未成年者としますが、中国では18歳以下を指します。
 したがって今回は18歳以下、高校生以下を対象に討論してもらいます。
 また恋愛の定義ですが、今回は「付き合うこと」からが恋愛だとしました。

 いつも通り20分くらい作戦タイムを与えていざディベート!

 【賛成派】
 ・人間関係を学べる
 ・お互いの価値観を学べる
 ・未成年の時はみんな恋愛をしたい気持ちがある
 ・人類として正常なこと
 ・せっかくこの世界に生まれてきたのに、なぜ禁止をする必要があるのか
 ・未成年のうちに恋愛をすると、この時に様々な能力を養うことができる
 ・学校も親も反対すれば、子は駆け落ちするかもしれない
 ・法律的に許されている
 ・社会的な能力の向上につながる
 ・美しい思い出として一生残る
 ・大人は地位やお金、学歴などを見て恋愛するため、純粋な子供のうちに恋愛をすることはいいことだ
 ・本来恋愛は個人の自由であるべき
 ・恋愛は勉強に影響するかもしれないが、そもそも勉強するかしないかも自由であるため、それは問題ではない
 ・反対をすること自体が勉強に影響するのでは?
 ・子供の正常な成長に悪影響を与える
 ・幸せになる
 ・恋愛も勉強の一部である
 ・恋愛は精神的に成熟させる効果がある

 【反対派】
 ・学生の仕事は勉強である
 ・恋愛は勉強に対する注意力を分散させる
 ・中国では一般的に禁止されている
 ・お金がかかるし、学生は経済力がない
 ・成年の恋愛こそ本当の恋愛である
 ・中国の大部分の家族は反対をしている
 ・中国の性教育は発達していないので、恋愛を許すと危険性がある
 ・恋愛に費やすエネルギーは大きい
 ・恋人になる必要はなく、異性の友達という立場で十分だ
 ・成熟していない林檎は甘くない
 ・学生の自制力は若いゆえに欠如している
 ・健康に影響する
 ・知能が成熟しない
 ・失恋の時悲しい。これはきっと勉強に影響するだろう
 ・恋愛経験の必要はない
 ・一部の人は恋愛をするが、大多数の未成年は恋愛できていない
 ・未成年の恋愛を認めると、学校や親が正しい方向へ導くことができない

 
 学生にとってより身近なテーマでしたので、意見の交錯が激しかったです。
 このテーマを選んでよかったなと思います。

 以上、13回目の授業でした!

【第12課】同性婚に賛成?反対?

 もう12回目となりましたディベートの授業です。
 今回のテーマは「同性婚に賛成?反対?」です。

 Lesbian(女性同性愛者)
 Gay(男性同性愛者)
 Bisexual(両性愛者)
 Transgender(身体と遺伝子の性が異なる方)

 先々週になります11月15日にオーストラリアで国民投票が行われ、61.6%にあたる780万人が賛成票を投じ、同性婚合法化を目指すことになりました。

 今回のオーストラリアを含め、世界では実に24カ国が同性婚を認めています。
 2017年現在、日本国内において同性結婚は法的に認められていませんが、「結婚に相当する関係」を認める証明書などを発行する条例を定める市区町村もあり、徐々に認められてきているようです。

 難しい問題だとは思いますが、この世界の流れを今こそ話し合うべきだと思いませんか?

 あらかじめ決めておきますが、「中国での同性婚を認めるか認めないか」です。
 中国の大学生はどのような答えを出すんでしょうか。

 【賛成派】
 ・世界ではこの考え方が主流になってきているから
 ・個人の自由である
 ・公民の権利を保証するべきだ
 ・人々は平等である
 ・認められないことで自殺する人もいる
 ・子供が産める以外のことは同じ責任を負っている
 ・差別はよくない
 ・結婚とは一緒に生活することである。子供を産むことではない。

 【反対派】
 ・人類の繁栄にとって不利だ
 ・結婚と恋愛は異なる
 ・もし法律的に認めれば、少子高齢化問題に対応できなくなる
 ・もし同性の親に子供ができたら、どう教育する?
 (親が男性だけなら、女の子に教育することが難しい)
 ・結婚とは子を産むことであり、子孫を残すことである
 ・同性婚は自然の法則に合わない
 ・エイズの感染が起きやすい
 ・これを認めると、社会の多くの人の利益を犠牲にする
 ・少数派のために法律を作るのはおかしいのではないか
 ・愛は自由だが、結婚は法律によって定められなければならない

 
 賛成派は基本的に個人の自由であることを大きな軸にしていました。
 しかし反対派はそれを自由であると認めながらも、法律として制定するのは難しいとして対立。
 教室はかなり真面目な雰囲気で、いつもはあまり話さない人からも闘志を感じました。

 この授業の後は学生から「先生はどう思う?」と聞かれます。
 授業中は傍観者として中立の立場を貫きますが、授業が終わればそれも終わり。
 私は私の意見がありますが、こうやって討論を聞いているといろんな意見があるんだなあと感心させられます。
 特にこの意見が印象に残ってます。

 【反対派】同性婚を認めると、社会の多くの人の利益を犠牲にする
 授業の終わりに発言した学生に詳しく聞きました。

 「利益」とは何か。
 彼女は「気持ち」「健康(エイズ)」と答えました。

 この意見はかなり核心を突いていると思います。
 この法律が作られたとして、それが他の多くの人の利益や権利を侵害するとすれば賛成できません。
 その利益や権利というものをもっと明確に示せたら、もっと質のいいディベートになったかもしれませんね。

 今回は以上です。
 また次回お楽しみに。