スピーチと弁論

 ディベートの授業です。
 1年前の内容は【第10課】結果とプロセス、どちらが重要?に、今年の内容はここにまとめます。
 テーマは同じなので、教案のところには「②」としてまとめておきます。

結果派の意見

 ・目的を持って何かをするので、つまり結果のために進んでいくものだ。
 ・大学入試では、小中高12年間の努力は見ない。結果だけを見る。
 ・病院に行っても病気が治らなかったとき、治療のプロセスには意味がないのではないか。
 ・目的を達成できないときのプロセスに何の意味が?
 ・ゲームはプロセスと結果どっちが重要? 当然結果ではないのか。
 ・プロセスが大事というのは敗者の言い訳だ。
 ・いい結果を求めるなら、不正を行うべきではない。
 ・中国にはこのような言葉がある。「黒猫も白猫も、ねずみを捕らえられる猫は良い猫だ。」
 ・ダイエットでは結果が求められる。

 

プロセス派の意見

 ・結果が重要だと言うなら、ドラマを1話1話見る必要はないだろう。
 ・人は最後死ぬ。
 ・プロセスがないとそもそも結果は生まれない。
 ・結果のためにどのような手段を使ってもいいとは限らないからこそ、プロセスは重要だ。
 ・例えばこの討論の目的は口語の上達。勝ち負けではない。つまりプロセスは重要。
 ・食べ物、水、どちらを飲み食いしてもお腹いっぱいになるのに、なぜあえて食べ物を食べるのか。
 ・昔の人たちは地球の丸さを知るために様々な証明を行ってきた。それを意味がないと言うか。
 ・昔の人の頑張りがあって今の結果がある。科学的発見、数式などはまさにそう。
 ・つまり今の結果は、未来のプロセスになる。
 ・科学などは過去の成果を踏み台にして発展していくものではないか。つまりプロセスは重要である。
 ・極端な話、大便を食べてもご飯を食べてもお腹いっぱいになれる。なぜご飯を食べる?
 ・山に登る目的は何か。もし良い景色を見るためだと言うなら、わざわざ足で登る必要はない。
  直接ゴンドラなどの方法で行けばいいだろう。しかし人々はそれをしない。
 ・自分でお金を稼ぐのと、銀行強盗してお金を得るのはどちらのほうが意味があると思うか。
 ・自分でお金を稼ぐほうが当然有意義であって、それは要するにプロセスを重視しているということである。
 ・ノーベル賞は取ろうとして取るものではなく、結果的に取ったものである。したがってプロセスが重要。
 ・結果の価値は瞬間的だが、プロセスの価値はその後も継続する。
 ・悪い結果から教訓を得て、その後のミスを防ぐことができる。

 
 
 今回は結果派がかなり押されている印象がありました。
 いろんな場面を武器に戦うプロセス派に対して、歯切れの悪い回答しかできなかったように思います。

 プロセス派からは「例えばこの討論の目的は口語の上達。勝ち負けではない。つまりプロセスは重要。」という発言がありました。
 討論中にこの討論自体に言及して反論するのはすごいなと思いました。俗にいうメタ的ですね。

 
 また、結果派からの質問に「ゲームをするにあたって、結果とプロセスはどちらが重要か」というのがありました。
 今回結果派は全て女性陣、プロセス派は男性陣に綺麗に分かれていました。
 これに対してプロセス派は「絶対にプロセス。ゲームは勝ちが無くても面白いものだ。」と回答。
 ここでも激論が交わされたのですが、最後に男性陣から「君たちはゲームを分かっていない。」と一蹴された結果派の女性陣は困っているように見えました。
 ゲームをするのにも男性と女性で考え方が違うのかなあと感じた討論でしたね。

 以上です。

スピーチと弁論

 ディベートの授業です。
 1年前の内容は【第9課】学歴は必要かに、今年の内容はここにまとめています。
 テーマは同じなので、教案のところには「②」としてまとめておきます。

 「学歴は必要か」というテーマを与えると、賛成側は当然必要で、反対側は必ず「能力」で対抗してきます。これ以外の反対派の意見は今までありませんでした。

 今回出た意見をまとめます。

学歴派の意見

 ・学歴は職場の通行証
 ・今の社会は学歴社会
 ・学歴は明らかで、能力は見えないもの
 ・もし学歴があるなら、知識の蓄積もあると言える
 ・能力は抽象的な概念で、学歴は客観的な現実だ
 ・高学歴はお金を稼ぐための一番の近道

 

能力派の意見

 ・学歴は能力を示す条件の一つ
 ・名門大学にも何もできない人もいる
 ・学歴は人の知識と学力のみを証明するもの
 ・(中国では)学歴はお金で買える。一方能力はお金で買えない。
 ・最後は能力で評価が決まる
 ・能力がなければどのようにして学歴を高められるだろうか
 ・学歴だけを見る面接官は無能ではないか
 ・能力が高い人はどこでも成功できる。会社の中だけではない。

 
 能力派からも鋭い質問がありました。
 「私たちは大学に入って同じクラスになりました。1年生のとき、このクラスの班長を一人選びます。私たちの学歴は同じですが、どうしてあなたが選ばれましたか? それは能力が高いからではないでしょうか?
 これには学歴派についていた班長もたじろいでました。
 これに対する良い反論ができなかったことで形勢を損なった感じがします。

 また、学歴側からの「博士と大卒どちらを選ぶか」という問いに対し、能力派側は「博士は専門職、大卒は一般職に就くので比べる意味がない」と反論。
 このように「このような状態のときどちらを選ぶか」という質問は討論において必ず否定されるので、今後この辺りを意識させる必要がありそうです。

 以上です。

スピーチと弁論

 ディベートの授業です。
 1年前の内容は【第12課】同性婚に賛成?反対?に、今年の内容はここにまとめます。
 テーマは同じなので、教案のところには「②」としてまとめておきます。

 今年の3年生はやや脱線気味で討論を繰り広げていました。
 賛成派は1週間意見を練りあげてきたのか、みんな一致団結していました。

 結婚相手が同性愛者なら、お互い幸せと言えるだろうか。
 同性愛者は同性愛者であることを隠して結婚するケースが多いので、結婚相手にそのことがバレることは少ない。
 しかしその我慢がいずれ不幸せに繋がるのではないか。
 だからこそ国による支援、すなわち同性婚の合法化が必要になってくると思う。
 それと共に同性愛者、同性愛に対する知識教育が必要である。

 反対派は実例を武器にして反論します。
 2014年の中国の調査によると、中国人の21%が同性婚を支持。79%は反対。
 同性愛者に子供を作ることはできないので、社会全体でどのようにしてお年寄りを養っていくのか。
 アメリカの一部の州では合法化されたが、依然として禁止されているのが大多数。
 世界的に見ても同性愛者は少数派であり、なぜその少数派のために大多数の利益を害さなければならないのか。
 さらに同性愛は性病になりやすいので、命を守るためにも禁止するべき。

 かなりストレートに討論していて、私が口を挟む余裕は全くありませんでした。

 賛成派からは「同性婚に反対することは人種差別と同じでは?」という意見も。
 また、中国では男女比率が完全に50:50ではなく、男の方が多くなってきている点について言及。
 余った男たちは結婚できない。そういう男たちのためにも同性婚は認めるべきだ。
 これには反対派も笑いを抑えられなかったようです。

 このテーマはかなり注意が必要です。
 実は今日のクラスにも同性愛者がいましたが、恐れずこのテーマを持ち込みました。
 結果としていい討論になったと思います。

 以上です。