日本語コラム

 ちょっと遅いですが「インスタ映え」という言葉、最近流行ってる(?)みたいですね。特に若い女性を中心に使われているように思います。

 一部嘲笑の対象として揶揄されることもあり、使う場面によっては必ずしも良い意味とは限りません。

 また、インスタが淘汰されると当然この言葉も死語になります。流行語の中でも汎用性は随分低い方ですから、たぶんこの言葉自体の寿命はそう長くありません。

 ですが一応説明しておきます。

  

インスタ映え

 SNS「Instgram(インスタグラム)」に写真をアップした時に映える、見栄えが良いという意味。
 被写体にアップする価値があり、かつ写真写りが良いときに「インスタ映えする」と使う。

 動作性の名詞なので、後ろに「する」を接続して使える。
 この場合は自動詞。

 

 
 ちなみに中国でも同様の現象が見られます。
 インスタがない代わりに微信やQQを使って自己発信をし、やはり女子大生を中心に盛んです。

 今日何食べた、私今どこにいる、何をしている… そんな他愛もないこと。
 やっぱり女の子はどの国でも女の子ですね。

日本語コラム

 「色々」と「様々」は何が違いますか?

 今日も学生から質問がありました。
 どちらも種類が多く、更にそれぞれの様子が違う様子を表します。なるほど確かに同じ意味です…。
 しかしこれらの違いは比較的簡単。

色々(いろいろ)

 こちらは口語的です。
 一般的な会話を始め、小説や漫画、アニメでも使います。

 ➀ 昔はいろいろなことがあったなあ。
 ➁ いろいろお世話になりました。
 ➂ ネットでいろいろ買い物をした。

 日常的なことには「色々」を使います。「様々」を使うとおかしく聞こえる場合もあります。
 「いろいろな」が音変化したものに「色んな」もあります。意味は同じです。
 
 

様々(さまざま)

 こちらは文章で使われることが多いです。
 論文などの学術的なもの、新聞やニュースなどの公的な文章でよく使います。
 口語として使ってもいいですが、やや硬い印象を受けます。

 ➀ 昔はさまざまなことがあった。
 ➁ 考え方は人によって様々だ。
 ➂ 様々なメリットが得られる。

 

日本語コラム

 今日人づてに「ある学生が先生と喧嘩したみたいだ」という話を聞きました。
 教師によって教育方針も考え方も違いますので、学生がそれに合わないというのも決して分からない話ではありません。それが引き金になって何か意見が対立して喧嘩に発展したのかもしれませんが…

 しかしこの言葉、聞いた時何だか変だなと感じたのは私だけでしょうか?

 そもそも「喧嘩」が起きる関係とは、親しい間柄、もしくは同じ立場である必要があります。似た言葉に「口喧嘩になる」「口論になる」「言い争う」がありますが、これも同じです。

 学生と教師が喧嘩をするのは一般的には考えられません。なぜなら教育という場において教師の方が地位が高く、物事を教える立場だからです。そのような状況を正しく言い表すとすれば「教師の説教に学生が口答えした」です。

 ただし「喧嘩」とはしばしば理性が働いていない状態で争う様子のことを指しますので、教師側が感情的になっていたとすれば一応「喧嘩」と表現できるとは思いますが… それでも以上の理由で教師側から「学生と喧嘩した」と言う事はほぼありません。

 一方学生側が教師を蔑み下に見ているのなら「私は先生と喧嘩した」と言うことはできます。立場の違いはあっても、各々の認識によって表現することができます。

 このことから「私は先生と喧嘩した」と言う日本語は、少なくとも先生に対する軽蔑のニュアンスが含まれてることが分かりました。つまり「ある学生が先生と喧嘩したみたいだ」と伝聞形式で言ったとしても同様、先生に対して失礼な表現となります。

 長くなりましたが、まとめです。
 口答えしたかどうかに関わらず「ある学生は先生に叱られた」と言うべきでした。うっかり使うと失礼な表現になりかねませんので、使う際には注意が必要ですね。