日本語コラム

 日本語教師をこれからもやっていくにあたって、一つ不安に思ってることがあります。
 それは防ぎようがないから自分でもどうすればいいのか全く分からないんですね…。

 おそらく一種の海外で働く日本語教師の職業病みたいなものです。

 プログラマーが腱鞘炎になるように、日本語教師にも職業病ってあります!
 私はこの3年で身をもって知りました。

 ①オーバーリアクション気味
  学生と話すときは喜怒哀楽めっちゃはっきり!
  5W1Hを聞いて相手に話させてからリアクションで盛り上げて、やってることはMCのそれ。
  友達と話すときはそうじゃないのに。

 ②言葉を選んじゃう
  単語が難しすぎると分かりやすい言葉へシフトしたり、言葉も長く連ねないで良いところで短く切っていったり。
  これはN2レベルの単語だからー これはN1の文法だからわかるかなー とか話ながらそんなことばっかり考えてます。
  これは学生のためになってない…

 ③どこでも教材を探しちゃう
  テレビ番組とか見てても何か教材として使えないか考えちゃいます。
  そうやってメモしてきたメモ帳は今でも手元にありますが、そのほとんどは封印中。
  やる前に成功しないのが目に見えてても、閃いたときはメモっちゃいます。

 ④母語が分からなくなる。
  日本に帰ってすぐの時は日本語おかしくなってます。単語が思い出せなかったりするのは日常茶飯事。
  skypeで話してても友達からよく指摘されるんですけどどうしようもないですこればかりは。
  でも津軽弁はなぜか忘れないんですよね~ 不思議。

  これともう一つ、結構深刻なこと。
  中国語が多少分かっている”せいで“学生の変な日本語が分かってしまうこと。
  それは中国語を全く知らない日本人なら絶対に理解できない程度もあります。
  このレベルの誤用を知らず知らずにやり過ごしてしまうのは日本語教師として大問題です。

  そしてそれら全ては自覚していないのもまた問題。
  中国で日本人と全く交流がないがダメなのかな?

 
 日本語を鈍らせないために毎日地元のラジオやyoutubeでニュースを見てます。
 私の日本語が壊れた時、いよいよそこが潮時ですね…。

日本語コラム

 はい、今日はなんと雪が降りました~。
 4月だというのにどういう天気なんでしょ。屋根は真っ白です。

 朋友圈も雪の話題が多いですね。
 と、そんな中こんな言葉を見つけました。

 下雪 下雨 下冰雹

 中国語勉強されてる方だと分かると思うんですけど、この言葉ってすごくリズムがいいと思いませんか?
 頻繁ではないですが、この「2文字・2文字・3文字」のパターンをちらほら見かけます。
 日本語の拍に直せばちょうど「4拍・4拍・5拍」のリズムに相当しますね。

 これを見るたびに思ってたんですけど、たぶん中国人もリズムがいいと思って使っているんじゃないか説
 非常に濃厚だと思います。

 
 私がすぐ思い付いたのは、ドラマSPECの「サトリます!」の人、星慧。
 ちょっとこれ見てみてください!

 サトりん サトイモ スイスイスイ♪
 サトって おサトが サトポッポ♪

 ほら! これ日本人ならリズムよく感じますよね!!!
 拍もちょうど4・4・5になってて完璧です。

 私の頭の中では星慧が
 xiaxue xiayu xiabingbao♪(下雪 下雨 下冰雹♪)
 って言ってちょうど同じリズム刻んでるんですー

 BUMPの「オンリー ロンリー グローリー」とか、なぜか強く印象に残ってる「墾田永年私財法」、ちょっと前に流行ったドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」など、これらは全部4・4・5のリズム。(ここ参考)
 
 なんかこれ、面白いですね!!
 ひょっとしたらこのリズムは世界共通…?

 中国の方、もし見てましたら真相を教えてください~

日本語コラム

 「想做…就做…」
 こんな文型はわりと良く聞きますし、使い勝手がいい言葉ですね。
 だけどうちの学生はよくこれを誤って翻訳しちゃうんです。たぶん中国人に共通した負の転移だと思います。

 というわけで問題!
 「想做什么就做什么
 あなたはどのように日本語に直しますか?

 

よくある誤用

 よくある間違いは「(誤訳)何をしたい、何をします。
 この言い方を何十回と聞いたことがあります。特に1年2年に多い感じ。
 しかしやっぱり不自然。ネイティブの日本人はこんな言い方しません。
 中国語が全く分からない友達に聞いたら、この言い方だと何を言いたいか全く分からないそうです。

 同じような文型があれば、おそらくこのような誤用が発生することが推測されます。

想去哪里就去哪里 → (誤訳)どこに行きたい、どこに行きます。
想问我什么就问什么 → (誤訳)何を聞きたい、何を聞く。
想要什么就偷什么 → (誤訳)なにが欲しい、何を盗む。

 

正しい言い方

 「~があれば何でも~」
 大体はこの文型に当てはめると正しい表現になります! 魔法のコトバです。

想去哪里就去哪里 → 行きたいところがあればどこでも行く。
想问我什么就问什么 → 聞きたいことがあれば何でも聞いて。
想要什么就偷什么 → 欲しいものがあったら何でも盗む。

 ただ場合によっては若干言い方が変わったりします。
 こんな言い方でも良いので、いくつかの例を示しますから感覚を掴んでみてください。

自由不是想做什么就做什么 → 自由とはしたいことをすることではない。
趁还年轻,想做就做 → 若いうちにしたいことをしろ
想买什么就买什么的生活,你向往吗? → 欲しいものは何でも買える生活に憧れますか?
想买什么就买什么需要多少钱? → 欲しいものを何でも買うにはどのくらいのお金が必要?
她总是想回就回,不想回就不回 → 彼女はいつも帰りたいときに帰ってしまう

 

まとめ

 「想做…就做…」の文型のときは「~があれば何でも~」に当てはめてみてください。
 たまに助詞の一部が変わったりするんですが、基本的には大体これに言い換えることができます!

 この文型の間違いが無くなることを祈ります(-∧-;)