日本語の文法, N0文法

説明

接続

 名詞A+が+名詞A+なら
 

意味

 もし他の[名詞]だったなら
 

解説

 同じ名詞を2回繰り返して使う文法です。一般的に使われる表現はとても少なく、「世が世なら(時代が時代なら)」「相手が相手なら」等です。

 世が世なら(時代が時代なら) → もし別の時代だったなら
 相手が相手なら → もし別の相手だったなら
 

例文

 (1) 世が世なら切腹ものだ。
 (2) 時代が時代なら死刑だ。
 (3) 世が世なら彼女は絶世の美人として名を残したはずだ。
 (4) 世が世なら戦争になる事態だ。
 (5) この子は世が世なら王になっていただろう。
 (6) 相手が相手なら負けている試合だった。

 

備考

 「時代」や「相手」以外、一般的に使える表現が見つかりませんでしたので、もしありましたらコメントください。

日本語の文法, N0文法

説明

接続

 名詞A+が+名詞A+なら、名詞B+も+名詞B+だ
 名詞A+も+名詞A+なら、名詞B+も+名詞B+だ
 

意味

 AもBも良くない
 

解説

 それぞれ関係の深い二つの人や物を比較して、そのいずれも良くないことを表します。
 主観的な表現なので、しばしば批判的なニュアンスを含みます。
 

例文

 (1) 親が親なら子も子だ。
 (2) 先生が先生なら学生も学生だ。
 (3) 妻も妻なら、夫も夫だ。
 (4) アメリカがアメリカなら、ロシアもロシアだ。
 (5) 犯人も犯人なら、警察も警察だ。

 

備考

 特になし

日本語の文法, N0文法

説明

接続

 動た形+ほうがまし
 動ない形+ほうがまし
 名詞+の+ほうがまし
 い形容詞原形+ほうがまし
 な形容詞+な+ほうがまし
 (動辞形+ほうがまし)
 

意味

 还是…好些
 

解説

 2つの対立する選択肢にはっきりとした優劣をつけ、そのうち比較的まだ良いと思われるものを選ぶときに使う文法です。話者の主観による選択です。話者の強い不満や反発的な感情が含まれることもあります。
 稀に動辞形にも接続することもありますが(8)、動詞の場合は基本的に動た形あるいは動ない形に接続されます。
 前にはよく比較の「~より」や「~くらいなら」が呼応します。

 「まし」はもともと、な形容詞です。しばしばカタカナで「マシ」と表記されます。
 

例文

 (1) 何もしないで後悔するくらいなら行動して後悔したほうがましだ。
     (做了以后后悔比起什么都不做后悔要好。)
 (2) あんなやつと友達になるくらいなら死んだ方がましだ。
     (跟那样的人做朋友还不如去死。)
 (3) 心から謝るつもりがないのなら謝らないほうがましだ。
     (如果心里没有道歉的打断那还是不要道歉了。)
 (4) 忘年会がだるすぎる。一人のほうがまし
     (如果在同一时间只能做一件事情的话,比起上课还是打工比较好。)
 (5) 途中で諦めて放置するくらいなら、最初からやらないほうがマシ
     (如果半途而废的话还不如第一开始就不做呢。)
 (6) 嘘をつかれ続けるよりも、本当のことを教えてくれたほうがまだましです。
     (比起继续撒谎还不如告诉我们真实情况呢。)
 (7) 性格の悪さから見れば、あいつよりも俺のほうがまだましだ。
     (论性格的恶劣,比起那家伙我还好一点。)
 (8) 同じ時間拘束されるなら、授業よりもアルバイトするほうがましだ。

 

備考

 似ている文法「~ほうがいい
 似ている文法「~ほうがよかった