文法

説明

 今回、今日、今月、今年などの時間を指す名詞に接続して、その時を最後に何かをやめることを表す。

 【接続】 名詞+を限りに
 【意味】 ~最後に~をやめる
 

例文

ダイエットのため、今日を限りに甘いものは食べません。

この試合を限りに引退します。

力の限りに走る彼を声の限りに応援する。

 

備考

 慣用句として「声の限り」「力の限り」があります。100%の力で~する、~の限界まで~するという意味です。

 

文法

説明

 【A】を皮切りに【B】
 【A】を振り出しに【B】

 Aと同種の行為が次々行われていく様子を表す文型です。Aにはその起点を、Bにはその後の行為を述べます。「~を皮切りに」はよくニュースなどで使われます。一方「~を振り出しに」はあまり使われることはありませんが、どちらも同じ意味です。

 AとBが同種の行為の時にだけこの文型使えます。

 ✕ 転職を皮切りに、いろんなところに行ってみたい。
 〇 転職をきっかけに、いろんなところに行ってみたい。

 このようにAとBが異なる行為で、Aが起点になってBを行うときは「~をきっかけに」「~を(契)機に」が使えます。

 【接続】 名詞+を皮切りに(して)
      名詞+を振り出しに
 【意味】 ~を始めとして、~を動機にして
 

例文

東京を皮切りに全国7か所でコンサートが開かれる。

総理大臣は中国を皮切りにアジア諸国を訪問した。

1月の沖縄を皮切りに日本列島を北上する桜前線。

 

備考

 何かを起点とする意味では同じだが、「~をきっかけに」「~を(契)機に」は、その前後の行為がまったく別の行為でなければならない。「~を皮切りに」「~を振り出しに」は、同種の行為が次々行われる様子を表す点で異なる。

 「振り出し」とは、物事の初め、出発点のこと。

 

文法

説明

 【A】をきっかけに【B】
 【A】を機に【B】

 新しい事柄が始まるその起点を表します。Aにはその起点を、Bにはその後の行為を述べます。「~をきっかけに」は口語でも良く使われ、比較的個人の出来事を述べるときに使います。一方「~を(契)機に」は少し硬い表現です。

 AとBが同種の行為の時、この文型は使えません。AとBは全く異なる行為を述べ、Aが機会、動機になってBをするという時に使えます。

 ✕ 大阪への旅行をきっかけに、京都にも旅行した。
 〇 大阪への旅行を皮切りに、京都にも旅行した。

 このような場合は代わりに「~を皮切りに」が使えます。この文型はAとBが必ず同種の行為で、今後次々行われていく様子を表します。

 【接続】 名詞+をきっかけに(して)
      名詞+を(契)機に
 【意味】 ~を始めとして、~を動機にして
 

例文

結婚をきっかけに新居を買った。

失恋を機に髪をばっさり切った。

出産・育児を機に離職する女性が増えているという。

 

備考

 何かを起点とする意味では同じだが、「~をきっかけに」「~を(契)機に」は、その前後の行為がまったく別の行為でなければならない。「~を皮切りに」「~を振り出しに」は、同種の行為が次々行われる様子を表す点で異なる。