日本語の文法, N3文法

説明

接続

 名詞+によって/によっては/により/による
 

意味

 ①根拠 根据…/依据…/通过…
 ②手段 通过…/凭借…/靠…
 ③原因 因为…而…/由于…原因
 ④受身(受身文の動作主) 被…/由…
 ⑤異なる状況で異なる結果 因…/根据…(而不同)
 

解説

 意味は5つあります。

 ①根拠

 ②手段
 手段を表す格助詞「で」に置き換えることができますが、日常生活で使うようなものに対して「~よって」を使うことはできません。そのような場合は「で」を使います。
 (例)◯電車で会社に行く。
    ✕電車によって会社に行く。

 ③原因
 前項で客観的な原因を述べ、後項ではその原因によって発生した何らかの出来事を述べます。書き言葉です。

 ④受身(受身文の動作主)
 受身文における動作主を表します。歴史上の事実や規定事実を客観的に伝えるときによく用います。

 ⑤異なる状況で異なる結果
 状況が異なると、結果も異なることを表します。多くの場合、後項には「違う」「異なる」が呼応します。「~によっては」はこの意味の時にだけ使われます。
 
 

例文

 (1) テストの結果によって、成績を決める。
 (2) 未成年の喫煙は法律によって禁じられている。
 (3) 行くかどうかは、明日の天気によって決めるつもりだ。

 (4) 地域の安全はそこに住む人々の協力によって保たれている。
 (5) インターネットによって、世界中のニュースを知ることができるようになった。
 (6) 職場環境を改善することによって、従業員満足度を高める。

 (7) 事故によって片足を失ってしまった。
 (8) 今回の大雨により孤立した地域があるらしい。
 (9) 不況によって多くの会社が倒産している。

 (10) 2012年、CERNによってヒッグス粒子とみられる粒子が発見された。
 (11) 金閣寺は足利義満によって建てられた。
 (12) 壁が何者かによって壊された。

 (13) 人によって考え方は違う。
 (14) 天気予報によると、所によっては大雨になるそうだ。
 (15) 場合によっては強硬策をとらなくてはならなくなる。

 

備考

 特になし

日本語の文法, N3文法

説明

接続

 名詞+につれて/につれ
 動辞形+につれて/につれ
 

意味

 随着…
 伴随…
 

解説

 前項の変化に伴って後項も変化すること表す比例変化の表現です。
 

例文

 (1) 大人になるにつれて謝るのが難しくなる。
 (2) 時間が経つにつれて筋肉痛がどんどん痛くなってきた。
 (3) 年を重ねるにつれて甘い物が苦手になってきた。
 (4) 回数が増えていくにつれて慣れてきた。
 (5) 後半になるにつれてスピードが落ちてくる。
 (6) ストーリーが進むにつれて、その世界観に引き込まれていく。
 (7) 自分の発表が近づくにつれて緊張感が増してくる。
 (8) テストが近づくにつれて焦りと不安で心がいっぱいになる。

 

備考

 似ている文法「~に伴って/に伴い/に伴う

日本語の文法, N3文法

説明

接続

 ①目的
 名詞+の+ため(に)
 動辞形+ため(に)

 ②原因・理由
 動詞普通形+ため(に)
 い形容詞普通形+ため(に)
 な形容詞語幹+な+ため(に)
 名詞+の+ため(に)
 

意味

 ①目的
 为了… 

 ②原因・理由
 由于…
 因为…
 

解説

 「~ため(に)」には目的と原因・理由の2つの意味があります。
 それぞれ接続が違うところから目的の用法なのか原因の用法なのかを判別することはできますが、名詞に接続されたときは文脈から判断するしかありません。
 原因・理由の用法のとき、多くの場合後項では良くない結果が述べられます。
 

例文

 (1) 明日の試験のために早く寝る。
 (2) 風邪を引かないために体を暖かくする。
 (3) 未来のために今頑張る。
 (4) 自分の生活のために働いているのであって、決して会社のためではない。
 (5) 他人に好かれるため、自分を偽りたくはない。
 (6) 運動不足のため、ジムに通い始めた。
 (7) 大雨のため、試合は中止された。
 (8) 具合が悪いため、今日は休ませていただきます。
 (9) 電車が遅れたため遅刻してしまいました。
 (10) 道が混んでいるため、少々遅れるかもしれません。

 

備考

 似ている文法「~せいで/せいか/せいだ/せいにする
 似ている文法「~おかげで/おかげだ