【第三課】don’t say 100 game

 1年生3回目の授業。

 まず授業に入る前に適当な雑談して雰囲気作ってから復習。
 清音、濁音、半濁音、拗音をそれぞれ黒板に一列ずつ書いてもらいます。

 日本語の勉強を始めてちょうど1週間経ちましたから、もう本見なくても五十音書ける人が多かったです。
 しつこいようですがここでも五十音図一列ずつちゃんと発音確認していきます。
 最初ほどこれでもかというほどやっておかないと、定着も期待できませんし、何より今後やる機会を失うからです。

 復習が終わったら、今回は第三課「数字」です。
 教科書にはありませんでしたが、「0」もちゃんと勉強しておきます。

 まずは黒板に「0」~「10」を書いて、一つひとつ発音を確認していきます。
 その際0、4、7、9は複数の読み方がある点に注意しなければいけません。
 すぐ二種類覚えさせるのは混乱を招きますので、とりあえず初回はそれぞれ「ゼロ」「よん」「なな」「きゅう」を優先に覚えてもらいました。これは今後電話番号や円周率を数字の練習として扱う予定なのを見据えての判断です。

 日本語の数字の読み方は規則性を持っていますので、「1」~「10」まで覚えさえすればそれを応用して「99」まで言うことができます。誤用するとすれば「10」~「19」の数字を「いちじゅう」~「いちじゅうきゅう」と読んでしまう程度ですが、これは指摘すればすぐ直ります。「100」も忘れず教えておいてください。

 ・任意の数字を黒板に書いて、それを学生に読んでもらう。
 ・数名教壇まで出てきてもらって、私が言った数字を黒板に書いてもらう。
 ・嫌そうでなければ携帯電話の番号を言ってもらう。

 以上3つ、全てやる必要はありませんが、適宜こういうのを挟んで数字に慣れさせましょう。

 ここまできたらいよいよ本番。数字を使ったゲームをします。
 ルールは私の中国語では説明し切れないので、ここで4年生の1名に手伝ってもらって通訳してもらいました。

 「don’t say 21 game」というゲームです。
 2~3名で1から順番に数字を言っていきます。1人につき言える数字は3つまで。
 3つまでですので、1つだけ言ってもいいし、2つ言ってもいいです。ただし最低1つは言わなければいけません。
 この繰り返しで21を言った人が負けです。

 まずは隣でペアを組み、2人ないし3人でグループを組んでもらいました。
 感覚をつかむために、まず学生達の母語中国語でゲームを遊んでもらいます。これは案外必要な工程です。

 その後は近くの4名~5名でさらに大きなグループになってもらい、今度は日本語で練習してもらいます。
 この人数だと21では到底足りませんので、このタイミングで100を言ったら負けというルールに変えました。
 10分以上十分に時間をとって、1~100までをゆっくり確認させる時間を与えます。

 ここで休憩を挟みました。

 休憩明け、さっそく教室全体を使った「don’t say 100 game」です。
 特別ルールとして50と100を言った人は「五十音図を暗唱する」という罰ゲームを設けました。罰ゲームしたくないという感情によって真面目に取り組む姿勢を引き出すことができます。

 50に近づくにつれてガヤガヤし出します。50を言ったら盛り上げの一環で拍手。
 罰ゲームの執行はあとに取っておいて、先にゲーム継続します。100でも同様、ちゃんと拍手しましょう。
 そして1人ずつ五十音暗唱です。つまづいてもちゃんと最後まで言えたらここでも拍手です。
 これを2ゲーム行いました。

 この後もいくつか数字にまつわる教案があったんですが、感覚的にこの辺りがピークだと思ったので宿題を出して授業終わりました。宿題は1~50を语音で読み上げるというものです。

 このゲームは大変盛り上がります!! しかも道具も要りません。
 初級の段階ではぜひやってみてください!

 以上、1年生3回目の授業でした。

宿題はどんな影響が出るんだろう

 今学期から積極的に宿題を出しています。
 日本語教師になってから宿題を出すのは今学期が初めてとなります。

 学生に明かしていませんが、宿題の提出は成績に影響しない上、出さないからと言って叱責するようなことはありません。つまり事実上の自由提出。各々の自習を促すのが主な目的です。

 英語なら高校で幾分か勉強している分まだいいですが、語学というのはやはり他の専門に比べ自習がものを言います。とりわけ初めて学ぶなら言うまでもありません。

 宿題出す瞬間はネガティブな反応がありますが、これを意に介さず淡々と行っていきます。
 私としても宿題を出すことでどのように変化するのか分かりませんから、今学期はどんな影響があるか慎重に見ていくつもりです。

 五十音図が終わってもまだまだこれから難しくなっていくので、新しい一年生には諦めず頑張っていってほしいですね。

【第四課】限界効用逓減の法則

 日本経済の授業は100分みっちり本の内容やってるとホントついてこれなくなるので、私ばかり話すのではなく、会話の授業の手法を取り入れて学生と対話形式で進行するのを心掛けています。その一環で前回からアクティブ・ラーニングの手法を取り入れてみてます。今回も同様です。

 第4課では「突然100元もらったら、どう使う?」という問いを投げてみました。

 通常このような話をする時は10万元など非現実的な場合が多いんですが、今回は実際に100元を持っていってみんなに見せます。
 これをプレゼントします。自由に使ってもいいです。何に使いますか?という簡単な問題なんですが、これがまた100元という妙に現実的な金額なので悩んでくれます。

 3分くらい考えてもらって、一人ひとり聞いていきましょう。
 参考まで、このような回答がありました。

 ・貯金する
 ・様々な肉を食べる
 ・転売資金として運用し、更にお金を稼ぐ
 ・鍋食べる
 ・弱い人にあげる
 ・食費に充てる
 ・果物

 これは学生達のイメージを膨らませるための掴みみたいなものです。
 続いて更にメインの質問。

 「最も幸せになる100元の使い方は何?

 最初の質問は自分でどう使いたいかだったのに対し、2つ目はどうすれば幸せになれるかというものです。
 ここでは周辺のグループに分けて、結局15分くらいじっくり考えてもらったかなと思います。
 毎度ながらこの15分間は意見が飛び交って大変盛り上がります。テーマが良いのか、手法がいいのかはまだ私も分かっていませんが…

 5つのグループの回答を黒板に書いてもらいました。

 ・一番キレイな夜空に花火を打ち上げる
 ・まず貯金して、必要な時に使う
 ・生配信してお金を稼ぐ
 ・焼き羊肉、焼き牛肉、焼き鳥を食べたり、ビールを飲んだりして、ちょっと散歩して、それからお菓子を食べる
 ・両親と一緒に「复兴号」に乗る

 ここまで来たら、いよいよ「限界効用逓減の法則」の出番ですね。

 ちょうど学生が休憩時間に桃を食べてましたので、桃でやることにしました。
 写真のような図を書いて、1マスずつ説明して埋めていきます。

 同じことを繰り返すだけでは満足度はなかなか高くならないので、100元の中でできるだけ色んなことをするのがいいという結論になりました。ということは「焼き羊肉、焼き牛肉、焼き鳥を食べたり、ビールを飲んだりして、ちょっと散歩して、それからお菓子を食べる」という回答はほんと完璧でした!

 これは食べ放題の食べ方とか聴く音楽とかにも共通することですね。特に恋愛にも言えることですよーって言ったらめちゃくちゃ笑ってました。
 「毎日彼氏を変えるのが満足度高い」と言えるんですが、「同じ相手とでも毎日場所を変えて会ったり、違う話をしたりする」のが重要だということです。

 ここまでで70分近く経ってたかなと思います。
 あとは用意してたパワポと資料、残った30分ほど日本の物価問題に触れて終わりました。

 今回もとっても面白かったですね。
 来週は国慶節前最後の授業ですから、ゲームをやりたいと思っています。